自分で行う頭蓋仙骨療法 ①カラダの声に耳を傾ける

そもそも頭蓋仙骨療法とは

頭蓋仙骨療法とは、心と体の緊張を解放し、本来人間に備わっている自然治癒力を高めていく手技療法です。

頭から骨盤を優しいタッチ施術することで血液、リンパ、脳脊髄液の流れを整えていきます。

これまで欧米を中心に世界各地で多くの方が頭蓋仙骨療法の恩恵を受けております。

>>頭蓋仙骨療法の詳しい説明はこちら

 

これから私の施術経験と複数の参考書籍をもとに5つくらいの記事に分けて、頭蓋仙骨療法のセルフエクササイズを紹介していきます。

また文章と写真だけでは、伝わりにくい場合もあるので動画もアップします。

 

セルフエクササイズは誰のため?

・頭蓋仙骨療法の専門家による施術を定期的に向けており、施術効果を高めたい人

 

・頭蓋骨療法がどんなものか?気軽に体験してみたい人

 

・自分なりのセルフリラクゼーション法を持っているが、もう一歩踏み込んだリラクゼーションを体験したい人

 

・仕事やスポーツのパフォーマンスを高めたい

 

幸福度を上げたい人、人生の質を良くしたい人

 

 

セルフエクササイズの注意点(禁忌事項)

・脳に動脈瘤や奇形がある方は個人の判断で絶対にやらないでください。絶対的な禁忌でない場合もあるので専門家に相談してください。

 

・ひどい鬱状態の時、もしくは頭痛がひどい時、重度の不眠症の時など、症状がひどい時など1人でやらないようにしてください。

 

・事故や大きなショックを受けた時、トラウマ状態にある時なども1人でやってはいけません。

 

※症状がひどい時は、頼りにしている専門家、治療家の助言やケアを受けてください。

 

 

カラダの声に耳を傾けるリスニング

イメージしやすいよう、まずは動画を見てください

リスニングとは?

ひだまりケア

【画像はイメージです】

リスニングとは頭蓋仙骨療法を実施する前に自らの体のリズムを確認することです。

「傾聴」とも呼ばれます。

 

自分のエネルギーのバランスや頭蓋仙骨リズムがどのような状態なのか?

それを確認する手段です。

一種の評価法ですが、評価法でありリスニング自体がヒーリング的な要素も含んでいます。

 

 

体の一部に優しく手を当てて皮膚から伝わる感覚、熱感、生体リズム(頭蓋仙骨リズム、呼吸や心臓の鼓動など)体から発せられる声に耳を傾けることにより、

 

自分の状態がわかると同時に、体自身も癒されていきます。

 

実際に手で触れて伝わってくる情報としては様々あるのですが、ここでは頭蓋仙骨リズムに特化して説明しようと思います。

【頭蓋仙骨リズムとは?】

頭蓋仙骨リズムは1分間に6回から12回骨盤と頭蓋骨が広がったり、縮んだりする動きです。

一般的には、より動きが大きく、ゆっくりであれば、

「その人はエネルギッシュである」

と判断できます。

 

多くの頭蓋仙骨療法の現場では施術前に頭部に広く優しく手を当てたり、

 

両側の足首の部分に軽く触れたり、骨盤の腸骨の部分に手を触れて確認します。

 

自分でやる場合は、主に骨盤、頭部全体で確認します。

 

仰向けに寝た状態もしくは椅子に座った状態で、とにかく自分にとって楽な姿勢で行います。

 

ここではよりわかりやすいよう寝た状態で、骨盤と頭部で確認するやり方を紹介します。

 

 

リスニングを骨盤で行う場合

椅子やベッド腰掛けた状態、もしくは寝た状態で両側の骨盤の出っ張った部分に軽く手を触れますが、画像では寝て行うやり方を紹介します。

なるべく優しく、そして広い接地面で触れていきます。

【骨盤の前の出っぱった部分に手を当てる】

自分の手で触れている骨盤は心地よいか?暖かいか?圧が強すぎないか?手と骨盤が一体化しているか?

 

などを確認し、なるべく心地良い状態になるような優しい圧で触れて、手と骨盤の皮膚が一体化するようにイメージしてみてください。

 

しばらくすると、骨盤がわずかに外側にゆっくり広がったり、また内側に縮まっていったりなどのリズムが感じられます。

 

最初は感じられないかもしれませんが、骨盤が広がっていくイメージをして触れてみてください。

 

動きの速さとしては3秒から5秒位かけて、骨盤が広がっていく感じです。

 

「この感覚で合っているのかな?」

 

という感覚に出会えたら、おそらくそれは合っています。

 

正確に動きを当てようとすると、力が入り余計に難しくなる場合があります。

 

動きを追うあまり焦ってしまった場合は、いちど目を閉じて深呼吸して全身の力を抜いてみましょう。

 

その際に手の感覚がより鋭くなり、骨盤の広がりの動きを感じやすくなることが多いです。

 

「でもこれって呼吸の動きだよね?」

 

と感じた場合は、一度息を止めてみてください。

 

息を止めた状態でも広がりと縮みの動きは感じられます。

 

慣れてくれば、頭蓋仙骨リズムと呼吸の動きと、心拍の動きそれぞれ感じれるようになります。

 

すべて自律神経に関連する要素なので、大切な動きですが、ここではぼんやりとでも外への広がりと縮みの感じられたらオッケーです。

 

頭蓋で行う場合

両手で額の部分もしくは頭の両脇から側頭部に優しく手を当てます。

骨盤の時と同じようになるべく広い面で接地して、額の皮膚から感じられるわずかな動きや暖かさ、生体のリズムに意識を向けていきます。

【額に手を当てる】

【側頭部に手を当てる】

「これで正しく触れているのかな?」

「何も感じられないなぁ」

と考えてしまうと思いますが、その時は圧力が強すぎるのかもしれません。

 

少し手の力を抜いて、ゆっくり深呼吸を3回試してみてください。

ゆっくりです。

 

そうすると、わずかな動きや微細なエネルギーの流れが感じられることがあります。

中には、心拍が感じられることもあります。

 

細かな動きは感じられなくても、ゆっくりと膨らんだり縮んだりする動きが感じられると思います。

 

※動きの速さとしては3から5秒かけて頭が広がっていく感じです。

 

額が左右に広がっていく感覚、戻っていく感覚を確認し、そのリズムを感じてみてください。

特に体調が良い時は、その幅が大きく感じられます。

 

寝不足だったり、少し疲れが溜まっている時は感じにくいかもしれません。

 

それでも手を当てるだけでも体は癒されていくものです。

【座って行う場合】

 

 

頭に軽く触れるだけで、人は癒される

このリスニングを試してみて、

 

「結局、何も感じられなかった」

 

と、そんな結果になった人も多いと思います。

 

最初から頭の膨張と収縮の動きが感じられる人は施術セミナー受講者の間でも半分位かもしれません。

 

もしくは何も感じられなかったのであれば、実際に本当に動きが少なくなっているのかもしれません。

 

しかし、その場合は難しいことは考えずに、触ってて心地よいと感じられればそれで充分です。

 

「何も感じないけど、気持ち良いから触る」

 

頭や骨盤に心地良い程度に軽く触れる行為というのは、それだけでも体を癒す効果があります。

 

実際にそれを繰り返しているうちに、頭蓋仙骨リズムという微細な動きが感じられていくものです。

 

※リスニングは頭蓋仙骨療法の準備段階です。今後続きを書いていきます。