不登校は「体の問題」があるかもしれません
不登校について時折、親御さんからご相談、施術の申し込みを受けます。
当院スタッフは「不登校訪問専門員」資格の全課程を技術研鑽の一環として受講、試験に合格しています。
「不登校訪問専門員」は民間の資格であり、国家資格ではありませんが、
不登校のお子様について一定程度の知識を身につけ、お子様との接し方に留意した上で、
しっかりとカウンセリング、コミュニケーションをとり、フリースクールやサポート校などを介して、学校生活に復帰していただくための資格です。
※ただし学校復帰が不登校解決の全てではありません。
また「不登校」という言葉自体は、状態のことを指し病気や障害ではありませんが、
不登校のお子様の多くは、何らかの疾患や、発達障害等に当てはまることが少なくありません。
自律神経の乱れの慢性化から、体調が優れずに不登校に至っているという場合も考えられます。
多くの不登校のお子様は、ほとんどの時間を自宅で過ごされており、生活のリズムが整っていない状態です。
そして親御様も、愛する我が子のために何をしていいのか分からずに苦しんでいらっしゃる方がほとんどでしょう。
「登校を促すべきなのか?」
それとも、
「このまま自宅で過ごすことを容認すべきなのか?」
中には、
「自分の育て方が悪かったのか?」
と自分を責めてしまい親御さんまで精神を病んでしまう悪循環に陥る恐れもあります。
様々なケースはありますが、多くの不登校のお子様は精神的な問題のみならず、「身体」に何らかの問題があります。
ひだまりケアでは、生活習慣の乱れから体調がすぐれない不登校のお子様に対して、
ゆっくりとお話をしながら自律神経を整えて精神面を安定と精神機能の向上を目指す施術を提供します。
施術者と”話す”ことなど、家族以外の誰かとのつながりを含め、
何らかの形で社会とのつながりを持つことは、施術による体調管理と同様に大切なことです。
不登校のお子様に多い障害
①注意欠陥多動障害(ADHD:Attention-deficit hyperactivity disorder)
近年精神疾患としても多く取り上げられ、発達障害の中でも注目を集めている障害の1つです。
発達状況に対して不釣り合いな注意力、衝動性、多動性を特徴とするものであり、学校生活に支障をきたすものです。
じっとしていなければいけない場面で我慢できずに動き回ってしまったり、
怒りの感情をコントロールできないことなども代表的な症状です。
これらは脳神経に何らかの障害があるとされています。
衝動的に怒る、注意力の欠陥、欠如は言葉だけを聞くと「気が短い性格」という印象を受けますが、それだけでは説明することができないのがこの障害です。
しかしこれは精神的な疾患によるものなのか?
単にお子様の性格的なものなのか?
判断、見極めが必要となってきます。
いずれにしても心あたりのある症状で、生活に支障が出ている場合は何らかの介入が必要です。
②アスペルガー症候群などの広汎性発達障害(PPD:pervasive developmental disorders)
広汎性発達障害は、自閉性障害やアスペルガー症候群などコミュニケーションに支障をきたす状態を代表とする広域な発達障害です。
中でもアスペルガー症候群は、高機能自閉症とも呼ばれており、年齢にそぐわない大人びた言葉遣いや、回りくどい会話、冗談がうまく通じない、
などの特徴があるとされており、そのことが原因でいじめを受けたり、人間関係にトラブルが生じるなどして学校生活に支障をきたします。
また予定通りにいかないことが少しでもあると、混乱してしまったり気分を著しく害してしまったりするなど、いわゆる「融通がきかない」などの性質も特徴です。
③学習障害(LD:Learning Disability)
学習障害は、全般的な知的発達に遅れはないものの、聞く、話す、書く、読む、計算する、推論するなどの特定の能力の習得に困難を示す障害です。
背景としては中枢神経系(主に脳)に何らかの機能障害が起こっていると考えられますが、それらや環境的な要因が直接原因とも限らない障害でもあります。
小学校のときには、秀才と呼ばれるお子様が、中学に入った途端に突然に、学校の授業についていけないなどの学力の低下をきたし、それまでできたことも対処できなくなるという状態に陥ったケースもあるようです。
知的発達に関して特に障害がない分、ご本人としては非常に苦悩を感じているので、しっかりと本人の苦悩や、置かれている立場を理解し無理なく援助していく必要があります。
不登校に対して有効な施術、頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラル・セラピー)
不登校を考える上で発達障害は重要であり、以上の3つを含む「発達障害」が原因の6割を占めているとも言われています。
ひだまりケアで実施している頭蓋仙骨療法(クレニオセイクラル・セラピー)は、日本ではほとんど知名度がありませんが、
米国のオステオパシー医ウィリアム・G・
海外では自閉症スペクトラム=(自閉症・アスペルガー症候群・ADHD・LD等)、特定のものに強く執着する、上手く人と話せない、集中力がない、多動・落ち着きがない等の症状にも効果の高い療法としても知られています。
【頭蓋仙骨療法について詳しくはコチラで】
安城、刈谷地区の不登校に関する相談、支援施設
児童相談所
児童に関する様々な問題について学校や家庭などから相談に応じること生業務にしています。児童及び、そのご家庭につき必要な調査並びに、医学的、心理学的、教育学的、社会学的、精神衛生上の判定を行い、また不登校に関する育成相談も実施しています。
【リンク】
安城、刈谷の相談機関は↓
→刈谷児童相談センター
精神保健福祉センター
精神保健福祉士の相談を受けたり、心の不調を抱えている人の自立や社会復帰を目指して援助を行う施設です。
「学校や職場に行けないこと」「家族とどう接したらよいか」「情緒不安定な状態が続いている」のような相談を、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、保健師、看護師等の専門職が相談業務を行っています。
「何か情報が欲しい」「話を聞いてほしい」などの思いを持って悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
そのように本人のみならず、ご家族からの相談も受けている点は精神保健福祉センターの特徴と言えるでしょう。
【リンク】
→愛知県精神保健福祉センター
不登校教育支援センター
主に市町村教育委員会が不登校児、生徒のための学校復帰を目的として開設しています。
地域によって名称は異なることがあり、適応指導教室と呼ばれたりもしています。
学校復帰を目的に、児童や生徒の在籍校と連携をとりながら、個別のカウンセリングや指導を行ったり、集団での活動、強化指導などを計画的にかつ組織的に行い、不登校のお子様が学校に戻る手助けをしている機関です。
地域によっては、教室に通うことで学校に行かなくても出席扱いになる場合があります。
【リンク】
→安城市教育センター
→刈谷「すこやか教室」
不登校、引きこもりを考える親の会
地域によってそれぞれ名称が異なります。
不登校の児童生徒親が、ひとりで悩んだり苦しむのではなく、親同士交流して話し合い、知恵を出し合い励ましあいなど助け合いの活動を行う団体、期間です。まずは親子様自身がリラックスできることを第一に考え、焦ることなく気長におおらかな愛情を持って子供に接することとともに、様々な側面から子供たちを理解するよう努めていくことを目的とした施設です。
【リンク】
安城市、刈谷市の不登校の親御さんのネットワークは以下のサイトで紹介されています↓
→安城、刈谷周辺不登校総合サイト、不登校引きこもり支援ネットワーク
引きこもり地域支援センター
引きこもり地域支援センターとは、厚生労働省が引きこもりに特化した専門的な第一相談窓口として都道府県、政令指定都市に設置運営する事業です。
引きこもり状態にある本人や家族が、地域の中で「まずどこに相談したらよいか」を明確にすることによってより適切な支援に結びつきやすくすることを目的としたものです。
配置されている職員は社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、引きこもり支援コーディネーターを中心に地域の関係機関とのネットワーク構築、その他幅広い情報を提供しています。
【リンク】
→安城市 青少年愛護センター
→刈谷市 子ども・若者支援協議会
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