心に不調をきたすストレス4つのストレスと対策について説明していきます。
前回記事→①精神的ストレス に引き続き、今回は②構造的ストレスについて解説していきます。
②構造的ストレス
よく言われる「骨盤の歪み」「背骨の歪み」
そして「猫背」などがこれにあたります。
なぜ骨盤や背骨が歪むと、ストレスになるのか?
と疑問に思う人もいるかもしれません。
確かに猫背だからといって
「あぁ、この猫背がストレスだなぁ」
と意識できる人はあまりいないかもしれません。
しかし、意識にのぼらなくても体は確実にストレスを受けています。
少し想像してみてください、
傾いた椅子に長時間座っていると、なんだか疲れますよね?
これと同じで、悪い姿勢で座っていたり、背中がずっと丸かったりすると筋肉が固くなります。
それが脳などの中枢神経に伝わり、やがて慢性疼痛として表面化します。
慢性疼痛はメンタルヘルスに不調をきたす大きな要因です。
また食べ過ぎて胃がもたれたり、お腹を壊して不調を感じることも、この構造的ストレスに当たります。
胃がもたれていると、体が重く感じて自然と姿勢も悪くなってしまうものです。
【構造的ストレスへの対策】
対策① 鏡で体を見る習慣
例えばお部屋に大きな鏡を置いて、強制的にでも見る環境を作ってしまえば、嫌でも鏡に映っている自分の体を見ることになります。
猫背になっていたり、体が歪んでいたら自然と直したくなります。
体をまっすぐに保つこと。猫背になったら自分で気づいて直すこと。
鏡を置いて、体をチェックすることを習慣にしてしまえば、体をまっすぐ保つことへのハードルは下がります。
鏡じゃなくても、窓に映して確認しても良いかもしれません。
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対策② ヨガや筋トレ
ヨガやストレッチで凝り固まっている筋肉をリラックスさせる事は、姿勢の改善から血流の正常化につながり、疲れにくい体を作ることができます。
また海外の論文で、ヨガと認知行動療法(日本でも保険適用されている有名な心理療法)を比較したときに、
トラウマや精神的ストレスの解消に、同じ程度の効果があったと報告されています。
また多くの不良姿勢は、下半身と腹筋の低下が関係しています。
たがら腹筋運動や、スクワットなどで足腰を鍛えることにより姿勢が改善し、血流の改善、腰痛の予防効果があるとされています。
また慢性痛は、体の問題ではなく脳の問題であることが多く、
デスクワークや不良姿勢が続くと筋肉が硬くなり、脳は筋肉が悪くなっていると勘違いを起こし、脳はそこに痛みを感じさせるという説があります。
これに対してヨガが有効とされています。(おすすめ書籍『ケリー・マクゴニカルの痛みを癒すヨーガ』)
ちなみにホットヨガは、たくさん汗をかくので充実感を得られやすいのですが、
体力の消耗が大きいので、最初は普通のヨガをお勧めします。
対策③ お腹が空くまで食べない
ストレスを抱えている時、胃腸の調子が悪くなっている方が非常に多いです。
そんな時に「体力をつけるためにしっかりと食べなきゃ」と強迫的に食べようと頑張ってしまうのは逆効果になることがあります。
確かにメンタル不調をきたしている方は、エネルギー不足を感じているため無理矢理に元気を取り戻そうとして、
お腹が空いていないのに食べようとする方が多いです。
しかし胃腸に負担をかけることで逆にエネルギーを消耗してしまう結果になりがちです。
胃腸がもたれると体も重く感じて、自然と姿勢も悪くなります。
“胃腸を休めることは、自律神経を休めること”
です。
昔から「腹八分目医者いらず」という言葉があるように、胃腸に負担をかけないことは健康の基本です。
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