頭蓋仙骨療法アドバンスセミナー修了の報告

この連休中(2024年4月27日~5月6日)にSER(体性感情解放)後編セミナーとCST(頭蓋仙骨治療)アドバンスセミナーを受講し修了しました。

CST(頭蓋仙骨治療)アドバンスセミナーとは?

CST(頭蓋仙骨治療)アドバンスセミナーとは前回行われたのが10年前ということもあり、日本では貴重な頭蓋仙骨療法の国際セミナーです。

また、ある程度の参加条件も設けられております。

アドバンスセミナーではフロリダの本部よりチャス・ペリー先生をお招きしての5日間の少人数制の体験、研究プログラムという位置づけであり、

この目的はセッションを通して、施術スキルを磨き上げることのみならず、

アプレジャー博士の教えを体験的に応用・探求することです。

自分の様々な能力を探求し、セラピストの中にもある個人的な問題を解決しながら、

頭蓋仙骨治療の上級施術者としてのスキルを伸ばしていくセミナーです。

【写真:チャス・ペリー先生と】

 

今回講師として来日くださったチャス・ペリー先生は、頭蓋仙骨治療の創始者であるジョン・アプレジャー博士とともに研究をされた先生であり、世界中の頭蓋仙骨治療指導者のリーダー的存在です。

内容としては、「心と体の施術」などと一言では言い収められないほどの深い濃厚な内容でした。

 

ゲシュタルト心理学の実践的な治療

今回のセミナーで技術を習得する上で大切となる中心哲学があり、それがセラピストに求められる姿勢でもあります。

とても短くまとめると、「全体は部分の総和よりも大きい」というゲシュタルトの中心的な哲学や、ユングの集合的無意識に対する理解を深めること。

それをセッション(治療者とクライアントの共同作業であるためここではセッションと表現します)に実践的応用をしていくことを繰り返す訓練という感じでした。

今回、私にとっては単なる国際セミナーというよりは、気づきの訓練のような9日間になりました。

私はどうしても物事を論理的に分析し解釈する癖があります。

それは長年医療機関や在宅医療の現場で必要とされてきた資質であり、人間関係で悩んだ時でもある程度自分の分析を通して相手を理解した方が円滑な関係を築けることもあるからです。
(分析と言いつつも、自分にとって都合の良いように解釈するための、ただのバイアスなのかもしれません)

ただ、今回のセミナーでは、私のその眉間にシワを寄せて考えてしまう資質はほとんど役に立ちません。

治療家として誰かと向き合う上で、個人が体験しているものを何の解釈も付け加えずに探求していく姿勢が求められます。

それが、ゲシュタルト心理学で求められる姿勢であり、頭蓋仙骨療法のセラピストとしても求められる姿勢だからです。

 

セミナー内容と私のトラウマ??

今回、頭蓋仙骨療法アドバンスセミナーの主な内容としては、

①セッションの中心的なセラピスト(治療者)
②セッションを受けるクライアント(患者)
③セラピストのアシスタント(助手)

①から③の役目を入れ替わり立ち代わりして、とにかくセッションを繰り返すことでした。

参加者は主に、私と同じような民間の治療家、もしくは看護師や理学療法士などのコメディカルの方が最も多かったのですが、

中には、精神科医の先生や心理職の方など、治療家のセミナーではなかなかお目にかかることのない精神医学の第一線で働いておられる専門家の方もいらっしゃいました。

普段は施術者としての役割が圧倒的に多い私ですが、セミナーではクライアント役(患者役)としての体験から得られた気づきが大きかったです。

皆、それぞれ独自の感覚を持っており、手が触れたときの質感や暖かさ動きの幅、圧もそれぞれであり、非常に気づきの多いセッションになりました。
どれもそのクライアントにとって、必要な圧や動きの幅を非意識的に導いたり、それについていくような動きをすることもあります。

どの強さの圧にしても私の体の組織と、それに触れる手が一体化して溶け込み、中へ中へと入っていくような感じが得られました。

そして心とか体を超えた何か深い部分に進入していきます。

(※あくまで私の体験した感覚を一生懸命言語化してます。感じ方はそれぞれです。)

 

私自身も、大人になってから自分にはたいしたトラウマは無いと思っていましたが、そんな事はなく、自分でも気にも留めていなかったような幼少期の記憶が蘇り、不思議と体が動き出し、感情的な表出もありました。体現??いや、言葉では言い表せません。

とにかくセッション中に、幼少期の自分が深く癒されたような体験をしました。

「これがゲシュタルト・ワークにおける”人生でやり残したことの終結”の一つなのか??」

と、自分でも意外な結末にまだ困惑しながらも、

「やっと納得できたぞ!」

というそんな感情になれました。

私自身がセラピストとして参加させていただいたセッションでも、クライアント役の方のそのようなプロセスに立ち会うことができ、非常に有意義であり貴重な時間となりました。

最後に

今回、講師として米国アプレジャー・インスティチュートのフロリダ本部から来てくださったチャス・ペリー先生の暖かい雰囲気や人柄、またセミナーで共有してくださったお話や、実際に先生が施術するときの手の動きを目の当たりにできた事は非常に深い学びになり、

今後の自分自身や関わりを持たせていただく全ての方の人生をより豊かなものにする力になると確信しております。

 

【安城の整体ひだまりケアより、読者様へ】

このコラムは安城の整体、「自律神経専門整体ひだまりケア」のコラムです。

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