年代別、女性の自律神経を整える5つの栄養素

女性は男性に比べて体の構造や生理機能の違いからストレスを感じやすいと言われています。

簡単に言えば、男性に比べて筋肉量が少ないことと月経があることです。

それに伴い不足しがちな栄養素も女性ならではのものがあります。

当院では、女性の利用者様にしっかりと症状をお聞きした上で、施術とともに個別の生活習慣アドバイスをさせていただいております。

その上で、ある程度共通の女性が不足しがちな栄養素年代別で紹介します。

そしてその栄養素は不足することで自律神経が乱れうつ、不安、イライラ、冷えや月経不順など様々な不調をきたすことがあります。

結論から書きます、、

自律神経を整えるために必要な女性に不足しがちな栄養素↓

①鉄

②葉酸

③亜鉛

④大豆イソフラボン

⑤ビタミンD

これらの栄養素は世代別に不足しがちな栄養素として説明しますが、全世代不足している可能性もあります。

例えばイソフラボンやビタミンDなどは40代から50代で不足しがちです。

しかし若い世代でホルモンバランスの崩れや気分の落ち込みがある場合は、摂取するに越した事はないです。

秋から冬にかけての日照時間短縮によりビタミンD不足になるのは全世代で考えられます。

年代別、不足しがちな栄養素

【10代は鉄不足に注意!】

成長期の10代は特に鉄不足になりがちです。この時期は月経のない男子でも鉄不足に陥ることがあります。

それは成長期だからです。女性の場合は成長期であるとともに、月経が始まることも深刻な鉄不足に陥りやすい要因です。

鉄不足によって脳内の幸せホルモンのセロトニンのバランスが崩れやすく、集中力の低下や、朝の倦怠感、頻繁な頭痛の訴えといった症状が現れやすくなります。

セロトニンを生成する際には鉄が必要になってくるからです。

 

【※糖質に注意な時期でもある】

糖質という甘い誘惑に遭遇しやすい年代でもあります。

糖質を取りすぎると、体内のビタミンB群が消耗されやすくなり、昼間眠くなったり夜遅くまで起きてしまうなどライフスタイルの崩壊が始まります。

そして血糖値の乱高下によりストレスを感じやすく疲れやすい体になってしまいます。

 

>>鉄不足と自律神経について

 

【20代、30代は葉酸、亜鉛不足に注意】

10代の鉄不足、糖質過多を引きずったまま、20代に突入する方も珍しくありません。

また10代から20代によく見られる、過激なダイエットをしてしまうことも鉄や亜鉛、タンパク質不足に陥りやすい要因です。

よく一流スポーツ選手は、

「生理が止まってこそ一流」

だなんて言われていますが、

体力の消耗により性ホルモン、脳内ホルモンの代謝に異常を起こした状態になってこそ一流とは恐ろしい世界です。

絶対に真に受けて欲しくない言葉ですね。

そのことを踏まえて20代過ぎはアルコール摂取するため、アルコール代謝による葉酸不足、亜鉛不足に注意が必要です。

特に葉酸が不足すると、うつ症状や睡眠障害につながる可能性が高まります。

なぜなら、幸せホルモンであるセロトニンの生成に葉酸は必要不可欠だからです。

またやる気を出すためのホルモンのドーパミンや、ノルアドレナリンの生成にも葉酸が必要なので、葉酸が不足すると勉強や仕事もはかどりません。

また亜鉛は、私たちの体にとって鉄と並んで大切なミネラルです。

亜鉛は卵巣などの臓器に大量に含まれています。

卵巣では毎月排卵のために活発な細胞の活動が必要です。

卵巣は女性ホルモンが分泌される大切な臓器です。

だからホルモンバランスの乱れによるメンタルの不調や肌荒れ、爪のかさつきなどそもそも亜鉛不足による影響も疑った方が良いかもしれません。

また女性が妊娠し、出産に至る過程でも受精卵の成長に亜鉛や葉酸は欠かせない栄養素です。

【※飲酒により消耗される栄養素】
お酒を楽しむ程度に飲んでストレス解消するのは良いことですが、

お酒を飲むことによって体内のアルコール代謝が起こり、葉酸、ナイアシン、亜鉛、ビタミンB群が失われやすいということを留意をしておきましょう。

だから長期的に考えると、お酒を飲む事は脳にストレスを与えることになります。

 

【30代後半から40代はイソフラボンを補う!】


40代になったら、特に納豆や味噌汁の摂取を多くしたり、豆乳を飲むことを心がけるなど積極的に大豆製品を食べることを心がけましょう。

大豆に含まれるイソフラボンは、性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きがあり、

「ファイトエストロゲン」とも呼ばれています。

イソフラボンは、エストロゲンと構造が似ているために女性ホルモンと似た作用を示します。
またイソフラボンはエストロゲンとプロゲステロンのバランス調整をすることがわかっています。

つまりお豆腐、納豆、豆乳を摂取することによって女性のホルモンバランスを整えることにつながるのです。

ここでよく出てくる「エストロゲン」という女性ホルモンの作用を紹介します。

 

エストロゲンの作用

・卵子の成熟を促進し排卵を誘発する

・肌を潤わせ、毛髪にツヤを与える

・血管をしなやかに保つ(硬くならないということ)

・骨からのカルシウム流出を抑制する

・悪玉コレステロールを減らす

・意欲を高める(抗ストレス効果)

 

女性の体調管理には欠かせないホルモンであることがよくわかると思います。

 

【40代から50代はビタミンD女性ホルモンを補う!】

ビタミンDは女性ホルモンを補います。

女性ホルモンが不足しがちな50歳以降の女性は、イソフラボンとともにビタミンDもしっかりと摂取した方が良いでしょう。

ビタミンDは海外のアンチエイジングの分野では、まさに主役といった栄養素です。当然メンタルにも大きな影響を及ぼします。

50代になるとほとんどの女性は閉経後向かい、それに伴って女性ホルモンの減少は避けられません。

女性ホルモンであるエストロゲンもプロゲステロンも脳に直接的に作用します。

だから更年期に伴うイライラや、気分の浮き沈みの激しさは女性ホルモンの減少が大きな要因の1つといえます。

最近の研究では、ビタミンDには女性ホルモンの減少を補うという働きがあるとされています。

そんな素晴らしい栄養素ビタミンDですが、どんな食品に含まれているのでしょう?

実はビタミンDを効果的に体内に取り入れる方法は、日光浴びる事です。日光を浴びることで体内でビタミンDが合成されます。

しかし秋から冬にかけてどうしても日照時間が減り、体内でのビタミンDを生成が不足してしまいがちです。

冬になると気分が落ち込み不安が強くなる冬季うつやビタミンDが関連していると言われています。

だからビタミンD不足に備えて、秋には秋ジャケやきのこ類、またサプリメントなどでビタミンDを意識的に補うと良いでしょう。

 

※ちなみに当院では、若い方でもビタミンD不足と思われる症状の方は多くいらっしゃいます。

 

>>ビタミンD不足で「冬季うつ」「蕁麻疹」に?!

 

【番外編 冷え対策】

手足の冷えは、臓器の冷えを意味します。

内臓が冷えているという事は、自律神経がうまく働いていない可能性があります。

5本指ソックス、お風呂でや足浴で下半身を温める習慣、腹部や仙骨をじんわりと温める習慣。

特に低温期に実施することで、月経前の体調不良の軽減や代謝の向上つながります。

 

>>冷えを治せば全て解決!?体を冷やす食べ物、温める食べ物