メンタルと腸はリンクしている ~副交感神経の働きでストレスを回避しよう~

腸で”幸せホルモン”が作られる

仕事でもスポーツでも常に結果を出す人たちは、

強靭な肉体いや高い技術を持っていることはもちろんですが、

やはりメンタルが安定しています。

仕事やスポーツで、究極の集中状態に入っていることを、「ゾーンに入る」とか「フロー状態」と呼びますが、

それを経験した人にその時のメンタルの状態を聞いた調査があります。

すると一様に「冷静な状態であった」と答える人が多いそうです。

フロー状態のことを、冷静に語れるほど平常心を保っているようです。

平常心とか、冷静さを保つ脳内ホルモンはセロトニンであり、このセロトニンは精神の安定を保つために必要不可欠なホルモンです。

またセロトニンの分泌が安定している人は、自律神経のバランスも安定しており、セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれると同時に「調整系ホルモン」とも呼ばれています。

またセロトニンの多くは、脳内にあるイメージですが、

実はほとんどが腸で作られており、メンタルを安定させるのも「腸」であるといわれています。

某有名な乳酸菌飲料のメーカーも、脳と腸のつながりを研究し

「メンタルに良い乳酸菌サプリメント」

とした商品も売り出しているほどです。

腸内環境が整っている人はメンタルが強い

またアスリートの腸を研究した報告によると、トップアスリートの腸内は腸内細菌が多様性でかつバランスよく存在しているとのことです。

ただ善玉菌が多いというだけでなく、善玉菌の種類が多いこともメンタルの安定には関係してそうです。

 

腸内環境の状態が良く、セロトニンがきちんと分泌されていれば、

ストレスを感じにくい強靭なメンタルの状態であり、

またストレスに対しての免疫を多く持ち合わせた状態といえます。

 

逆に言うと、肉食や糖質の取りすぎに偏っており、添加物や有害物質を体内に取り入れるような食生活を送っている人は、

腸内環境が悪く、また心や自律神経のバランスも崩しやすい状態と言えるでしょう。

 

 

腸内環境悪化による負のスパイラル

・腸内環境が悪いからストレスに弱く疲れやすくなる

・ストレスに弱く体も疲れやすいから、スイーツやジャンクフードに手を伸ばしてしまう

・ストレス解消と称して、寝る前のSNS、ネットサーフィン、ネットゲームなどにハマりこんでしまう

・翌朝「どんより」した気分で目覚める

 

負のスパイラルに陥らないようにするために、腸内環境を整えることはとても大切です。

 

意識的に副交感神経を高める時間を作ることも”腸活”のうち

腸内環境を整えるために発酵食品や食物繊維で善玉菌を増やすことは大切ですが、

それと同時に、意識的にリラックスすることも大切です。

健康な人、結果を出すアスリートやビジネスマンは、

「休暇を取ることも仕事のうち」

であることしっかり理解しています。

 

実用書やいわゆる自己啓発本にも、これはよく書いてます。

日頃からストレスにさらされている人は常に交感神経が優位になりがちであり、副交感神経を高めることが苦手です。

だから生活の中で、

「ここで一旦、リラックスしておこう」

という時間を作り、副交感神経を意識的に高めて心身をリラックスさせることが大切です。

日ごろから交感神経を高いままにしておくと、常に神経が興奮して疲れてしまい、

いざと言うときのチャンスに力を発揮できないばかりか、心身ともに危険な状況に陥る可能性があります。

治療家の間ではよく

 

「体に不調がある人は心を変えていく、

心に不調がある人は、体を変えていく」

と言われるほど、心と体はリンクしています。

ストレスで過食を繰り返している人が、一時的に激しいダイエットで体重を減らしたところで、絶対にリバウンドを繰り返します。

また精神的に不安を抱えている人に、薬を処方し続けても根本的な問題が解決されない限り、なかなか通院を止めれません。

(※薬の服用は医師の指示通りに従ってください)

そもそも、心も体も表裏一体で、どちらか一方だけを変えようとすること自体が無理がある考え方です。

その心と体を結びつけるもの役割を担うひとつが、「腸」なのです。