耳鳴りや難聴に対する頭蓋オステオパシー

耳鳴り難聴は自律神経の乱れが背景にある

耳鳴りや難聴は自律神経の乱れによって引き起こされる事があります。

特に自律神経が慢性的に乱れた状態で、うつや精神的な不安や神経症の症状などを呈すると、

感覚が過敏になったり逆に鈍くなったりすることがあります。

感覚異常は聴覚も例外ではありません。

特に自分の血流音や呼吸の音など、自分の体の中から出されている音が聞こえている場合は、
ストレスから来ている場合が多いと言われています。

日常生活のストレス過多と体のメンテナンス不足を疑ったほうがいいかもしれません。

 

耳鳴り難聴の身体の原因

 

耳管性のもの

耳管(じかん)とは内耳と頭蓋内(咽頭部まで)をつなぐ管のことで、頭蓋内(内耳)の圧力をコントロールする役割があります。
その管が広がりすぎたり(耳管開放症)、狭くなったり(耳管閉塞症)することで難聴や耳鳴りが起きます。

 

耳管が広がりすぎる耳管開放症の場合、頭蓋内の圧力は高くなり、自分の声が耳鳴りとして響いてしまいます。

また耳管が狭くなる耳管閉塞性になると、頭蓋内の圧力は低くなり、耳が詰まってすべての音が聞こえにくくなり、高くハイピッチな耳鳴りが聞こえてきます。

 

循環低下によるもの

自律神経に不調が起きると各所に循環不全を起こし、耳管や内耳の血流やリンパ、脳脊髄液の滞留し炎症等を起こした状態になります。
それにより各所が硬くなり耳鳴りや難聴を起こすことがあります。

 

脳の病気、原因不明のもの

脳梗塞や脳出血、その他神経難病が起きるとあらゆる神経障害を起こします。
それが原因で難聴、耳鳴りが起きることもあります。※オステオパシーではこれらは対象としません。脳梗塞や脳出血などが疑われる場合は速やかに医療機関の受診をお勧めします。

 

 

耳鳴り難聴に対して頭蓋オステオパシーでは何を行うのか?

 

耳鳴りや難聴に対して当院頭蓋オステオパシーでは、以下の3つを行います。

 

①構造の問題の改善

まず頭蓋骨と体全般の歪みの改善など、構造的な問題を取り除くことを行います。

 

②側頭骨の調整

そして耳の辺りの頭蓋骨である側頭骨の調整を行います。


側頭骨内には耳管や内耳神経の経路もあり、圧力の異常によって動きが一方向に偏っている可能性があります。
側頭骨の調整と耳管に対する施術を行うことにより、頭蓋の内圧と外圧のバランスの正常化を図っていきます。

↑側頭骨と後頭骨の調整

③循環の改善

そして最後に、循環が悪くなっている側頭骨周辺部位の血液、リンパ、脳脊髄液の流れを促すためにリンパドレナージュ、頭蓋仙骨療法などの手法で血流やリンパ、脳脊髄液の流れの促しを行います。

↑下顎リンパドレナージュ

↑頭蓋仙骨療法(硬膜管、後頭骨・頸椎のリリース)