ビタミンD不足で「冬季うつ」「蕁麻疹」に?!
10月から11月にかけて、気候の変化が激しくなります。
この時期一気に寒くなりますね。寒いだけでなく日中の気温差が激しいです。
朝10℃以下だったのに、昼間は20℃あったりすると体もその気温差に対応しなければいけないので負担がかかります。
また日光の照射時間も減るので、確実に体の変化が起こりますね。
光に当たらない時間が減るだけで、睡眠ホルモンの分泌が低下して不眠症に陥ったり、
疲れをため込んでうつ状態に陥ることがあります。
この記事では冬にうつ病や自律神経失調症にならないための栄養素、そして食事の工夫をお伝えします。
冬に陥りやすい症状
冬はメンタルやアレルギーが悪化しやすい
冬の時期に自律神経の乱れから陥りやすい症状と言えば、風邪やインフルエンザは言うまでもないのですが、
実はそれだけではなく、
うつ状態や肌荒れ、寒冷じんましんなどの1型アレルギー、あと糖尿病の悪化等が挙げられます。
これら全てに関連している”ある原因”があります。
そのある原因とは、上にも書きましたが日光の照射時間の減少です。
日光の照射時間とメンタルやじんましん、糖尿病?
それと何の関係があるのか?
と思われるかもしれません。
実はこれらの症状は、すべてビタミンDの不足によっておきます。
冬の不調の原因はビタミンD?!
実はビタミンDは食事から摂る以外に、日光を浴びることによって、皮膚から合成されます。
春や夏に比べて、秋や冬は日照時間が短くビタミンD不足に陥りやすいのです。
ビタミンDが不足するとまずは免疫の制御ができなくなるため風邪をひきやすくなったり、アレルギーが悪化したりします。
だから肌荒れや寒冷じんましんとなどの症状に現れやすくなります。
そして骨を成長させる代謝も阻害してしまうので骨粗相症や、成長障害にもつながります。
またインスリンの代謝も阻害されるため、糖尿病になりやすくなったり、糖尿病が悪化したりします。
うつ症状とビタミンDの関係でいえば、
ビタミンDを一定量以上摂取している人は、優位にうつ症状が改善されたとの研究もあります。⇓
テヘラン医科大学のコラマニャ博士らは、42人の大うつ病性障害患者さんを2つのグループに分けて、一方には抗うつ薬のフルオキセチン1日20mg投与とビタミンD1日37.5ugを摂取させ、もう一方にはフルオキセチンのみ投与し、約2ヶ月の経過観察を実施したところ、ビタミンD投与群のほうが明らかにうつ症状が軽減したと報告しています。
またビタミンDは、“幸せホルモン”であるセロトニンや、”やる気向上ホルモン”であるドーパミンの生成に欠かせない栄養素でもあります。
だから行動力を維持向上させて、生活の質を高めるために欠かせない栄養素といえそうです。
特に近年では新型コロナウィルスの拡大により、外に出る機会が減って気持ちがふさぎ込む人が多いです。
これはビタミンD不足も関係しているのかも知れませんね。
ビタミンDが含まれる食品
ビタミンDは以下の食品に含まれます。
植物性:
キノコ類
動物性:
マグロや鮭などの油のった魚
レバー、チーズ、卵黄
ちなみにビタミンDの一日の必要量は5.5μgと言われています。
冬季のうつ症状やアレルギー、肌荒れが気になる方は25〜50μgの間で摂取を目指しましょう。
例えば、
・紅鮭一切れ(80グラム)でビタミンD 25μg
・干し椎茸2個(6グラム)でビタミンD0.8μg
きのこ類で摂ろうとすると大量に食べなければいけませんね。
食事から摂るのが大変という人は、サプリメントをうまく活用すると良いかもしれません。