四無量心(しむりょうしん) 心が疲れたとき、自律神経をそっと整える4つの心
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整体には、肩こりや腰痛だけでなく、
「なんとなくしんどい」
「気力が湧かない」
「眠れない」
といった“自律神経の乱れ”を抱えて施術を受けられる方が多くいらっしゃいます。
身体のケアはもちろん大切ですが、
実は 無気力さや虚無感が自律神経に与える影響はとても大きいのです。
その心の停滞を整えるヒントとして、
この記事では仏教の教えである 四無量心(しむりょうしん) を紹介します。
競争してるつもりはないけど、やっぱり他人を意識してしまうこと、
そんな自分が惨めになりさらに落ち込むことってありませんか?
そもそも、何のために生きているのか、自分の人生の方向性がわからないから、モチベーションもわかない、
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特に30代後半から40代あたりからそういうことを思うようになるのではないでしょうか?
その人生のモチベーションを再獲得するうえで、参考になるのが四無量心です。
難しい話ではありません。
むしろ、私たちが本来持っている
“優しさの方向性”
を思い出すだけのことです。
四無量心とは、どんな心なのか
四無量心は、初期仏教で大切にされてきた4つの心のあり方です。
それは「慈・悲・喜・捨」の心です。
じひきしゃ!?ってなんじゃらほいってなりますよね、、。
一つ一つ丁寧に解説していきます。
慈(じ) は、相手の幸せを願う心
「この人が少しでも良い方向に向かいますように」
と、そっと背中を押すような優しさです。
悲(ひ) は、相手の苦しみを取り除いてあげたい心
ただ同情するのではなく、相手の痛みを理解し、寄り添おうとする姿勢です。
喜(き) は、他者の幸せや成長を自分のことのように喜ぶ心
比較や嫉妬から離れ、純粋に「よかったね」と思える温かさです。
捨(しゃ) は、偏りや執着を手放し、心を平静に保つ心
「こうでなければならない」
という力みを緩め、柔らかく物事を受け止める姿勢です。
また怒りを手放すこと、相手(自分も)を許す心もこの「捨」にあたります。
「捨」はいちばん難しいかもしれません。
これら四つを現代では「愛」と呼ぶのかもしれません。
でも愛という言葉は曖昧なニュアンスを含んでおり、人によって定義が違ったりします。
ゆえに、憎しみや苦しみの原因になることもあります。
余談ですが、、北斗の拳で「愛ゆえに人は苦しまねばならんっ!!」って有名なセリフがありますよね。
すみません。脱線しました、、。
でも「慈」「悲」「喜」「捨」で理解するとポジティブな印象しかなく、なんだかしっくりきます。
そして来られは誰の心にも備わっていて本来は誰に対しても、無限に広げられる心だからです。
仏教では、苦しみのない世界を実現するための、確実な方向性として「慈」「悲」「喜」「捨」が示されています。
つまり、これを知るだけで、苦しみのない人生を送ることができるということです。
なぜ整体院で“仏教の心”を扱うのか?── 自律神経との深い関係
整体のブログで仏教の話?
そう思われる方もいるかもしれません。
でも実は、
四無量心のような“心の姿勢”は、自律神経の安定と深くつながっています。
自律神経は、安心、安全、つながりを感じると、副交感神経が働き、身体がゆるみます。
逆に、怒り、嫉妬、焦り、自己否定が強いと、交感神経が過剰に働き、身体は緊張し続けます。
四無量心は、まさにこの“心の緊張”をほどく方向に働くのです。
慈は、怒りをやわらげる。
悲は、孤独感をやわらげる。
喜は、比較や嫉妬をやわらげる。
捨は、執着をやわらげる。そして許せない他人を許し、自分をも許せる
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心がゆるむと、身体もゆるむ。
身体がゆるむと、呼吸が深くなる。
呼吸が深くなると、自律神経が整い始める。
だから整体でこのテーマを扱うのは、
身体と心を“両面から整える”ための大切な視点なのです。
でも、この記事で伝えたいのは、そんなありきたりな神経生理学的なロジックなんかではありません。
四無量心は、どんな場面で役に立つのか
四無量心は、日常のさまざまな場面で心の反応を整えてくれます。
たとえば、誰かの言動にイラッとした時。
その瞬間に“慈”を思い出すと、相手の背景を想像する余裕が生まれ、怒りが少しやわらぎます。
誰かが苦しんでいるのに、どう声をかけていいかわからない時。
“悲”があると、無理に励まそうとせず、ただ寄り添うという選択ができるようになります。
他人の成功にモヤッとした時。
“喜”があると、比較の苦しみから少し自由になれます。
思い通りにいかずに感情に飲まれそうな時。
“捨”があると、一歩引いて物事を見る“間”が生まれ、相手の心を想像してたり、許す心が生まれたりします。
また心が暴走しにくくなります。
こうした心の変化は、すべて自律神経にとっても“安心のサイン”になります。
何より人生の見え方が変わってきます。
自分自身が「生きるモチベーションが湧かない時」にどう使う?
ここからは、もっと個人的な話です。
四無量心は、他者のためだけでなく、
自分がしんどい時にこそ力を発揮します。
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生きるモチベーションが湧かない時、
人は外の世界よりも“自分の内側”が重くなっています。
そんな時に四無量心を自分に向けると、
心に少しずつ余白が戻ってきます。
慈は、「今日は休んでいい」と自分に優しさを向ける心。
悲は、「しんどいのは自然なことだよ」と苦しみを否定しない心。
喜は、「少し散歩できた」「ご飯を食べられた」と小さな回復を見つける心。
捨は、「早く元に戻らなきゃ」という焦りをそっと手放す心。
これらはすべて、
自律神経を整える“心の呼吸”のようなものです。
競争社会に疲れた人にも、四無量心は静かに効いてくる
現代は、どうしても比較や競争が強い社会です。
SNSを開けば、誰かの成功が目に入り、
自分のペースが見えなくなることもあります。
そんな時、四無量心は“心の軸”を取り戻す助けになります。
慈は、自分にも他人にも優しくなる方向へ。
悲は、無理をしない方向へ。
喜は、他人の成功を脅威と感じない方向へ。
捨は、「勝ち負け」から自由になる方向へ。
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競争の世界から一歩外に出て、
“自分のペースで生きる感覚”を取り戻すことができます。
これもまた、自律神経にとって大きな安心になります。
おわりに
四無量心は、
「頑張るための教え」
でも
「我慢強くなって素晴らしい人間になるための教え」
でもありません!
ただでさえ生きることに必死なのに、
そんなこと、最初から目指したら余計に心が疲れます。
むしろ
“心が疲れた時に静かに立ち上がるための教え”と私は考えています。
身体のケアと同じように、
心にもケアの方向性があります。
生きるモチベーションが湧かない時、
競争に疲れた時、
心が重くなった時、
そんな時に、この4つの心をそっと思い出してみてください。
身体と心の両方をそっと照らされて
ふっと心が軽くなります。
それが長い人生を無理なく歩むための、
静かで確かな一歩なのかもしれません。
~最後に~
今年も沢山のコラムを読んでいただきありがとうございました。
施術の時にコラムの感想を言ってくださる方がたまにいますが、
本っ当に、、励みになります!!
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