自然に触れると本来の自分になれる?

私はたまに、疲れやストレスが溜まったときに1人で海に行ったり、

奥三河や岐阜方面に車を走らせて、川のせせらぎを聞いたり森林浴をしに行く時があります。

 

これには、ある理由があります。

私にとって一種のストレスマネジメントです。

そのストレスマネジメントとは反芻思考対策です。

 

反芻思考の多い現代人

私も割とこのタイプです。

反芻思考は疲れているとなりやすいですし、感覚的には日本人の半分以上が反芻思考にとらわれる経験をしているのではないでしょうか?(※あくまで私の肌感覚です)

 

私は病院勤務時代から数えるともう20年以上人と関わる仕事をしています。

患者様のなかには身体のみならず精神状態にも問題を抱えている方が多く見られました。

当然、心を丁寧に扱うことも心がけて、仕事しなければいけません。

今は自律神経専門の整体をしているため、やはりお客様の多くは何らかのストレスの問題を抱えている方が多いです。

そんな治療家をやっている私ですが、今でこそだいぶマシになりましたが、少し前までは問題を引きずることも多かったです。

もっと詳しく言えば、失敗の記憶を何度も頭の中で掘り起こして悩んでしまう、

いわゆる反芻思考(通称一人反省会)の状態に陥ることが多々ありました。

たまに、

「その日に起こった事は寝てしまえばきれいさっぱり忘れられる」

そんな人に出会いますが、そんなメンタルとは無縁です。

私がメンタルを保ち続けるために行う対策として、

読書、瞑想、運動、温泉、自然に触れる

など様々ありますが、

この記事では自然に触れることについて詳しく書いていこうと思います。

 

 

自然に触れると反芻思考は治る?

【写真は中津川 龍神の滝】

同じことを繰り返し考える反芻思考は、集中力が減ったり脳の問題解決能力が低下してミスが増えると言われています。

これによりまた新たな悩みを抱える可能性が高まります。

常に脳が疲れている状態なので、何をやっても疲れやすく感じてしまいます。

ちょうどスマホで例えると、LINEアプリとカメラとFacebookやTwitterのアプリを開いたままGoogle検索をするようなものです。

この状態では、当然画面の切り替え速度が遅くなりますし、バッテリーの減りも早くなります。この状態でスマホの画面に触れると、異様に熱かったりしますよね。

これが人間の体の中で起こっていると、当然、自律神経が乱れ体調を崩しやすくなります。

こうした反芻思考をストップするためには、瞑想をするとか感情日記をつけるなどが有効な対策と言われていますが、

人によっては、そんな対策は続けられません。

特に私は日記なんて続いた試しがありません。

でも、そんな人にとって、

「自然の中を歩くだけでいいですよ」

と言われたらどうでしょう。

なんだかやれそうな気がしませんか?

2015年のアメリカのスタンフォード大学が反芻思考が起こりやすい人たちの脳をスキャンしながらチェックする研究を行ったそうです。

その結果として木が沢山ある森や川辺を歩くだけで、反芻思考がストップして、うつ病の改善につながることがわかったとの論文を発表しています。

森林の中を歩いただけで、反芻思考の回数が減っただけでなく、悩むときによく使われる前頭前野の活動も低下していたとのことです。

この研究結果を聞いて、

「そうなんだ、じゃあ私もやってみよう!」

と思ってくれる人もいれば、

「どうせ、しばらくしたら結局また悩むでしょ?」

と、頭の中で反論する人もいるかもしれません。

しかし、一定時間反芻思考を止めることができると、

新しい方向性などを見つけて、クヨクヨと悩みにくい状態になることがわかっています。

 

また、そもそもなぜそんなに自然が良いのか?という疑問があると思いますが。

人間には「バイオフィリア」という性質が備わっています。

人間は生まれつき動植物などに対して愛情のようなものを持っていて、

つまりそれは自然を愛するという本能があるからです。

 

これは1980年代にアメリカの昆虫学者エドワード・ウィルソンさんが提唱しました。

 

 

私の知人や同業者の中にも、

「自然の中にいると、自分自身も自然な自分に戻れるし、不自然な思考にとらわれている自分が浄化できる」

「胃腸炎になったら、クリニックに行くのではなく、自然のある公園に行ってアーシングと瞑想で治す」

ということで、自然に触れることを習慣にしている方も多いです。

 

実際に自然を見るだけで心が落ち着くという経験をされた人は多いと思います。

実はそれだけでなく、様々な病気の回復力が高くなり、メンタルの不調や肥満にも効果があると言われています。

 

病院でも自然が見える窓際のベッドと自然が見えないベッドにいる患者さんを比べると、前者の方が明らかに回復力が高く、メンタルの落ち込みも少ないということがわかったそうです。

 

だから、今の病棟のお部屋では、すべてのベッドが窓際になるような工夫された形になってますよね。

今はどうしても外出する気にならない人は、観葉植物を部屋に置くだけでも反芻思考の改善に効果的と言われています。

 

自然の中にいるとチャクラが開く?

森林浴が特定のチャクラに良いという明確なものはありませんが、一説によると森林浴は特に心臓周辺にある第4チャクラを開くのに役立つと言われています。

私の感覚ではハートチャクラは位置的に心臓や横隔膜などの呼吸器と関連しているイメージですが、

確かに自然の中にいると呼吸が深くなり、心が落ち着きます。

 

またハートチャクラの色が「緑」ということも関係しているのかもしれません。

第4チャクラは「ハートチャクラ」または「心臓チャクラ」とも呼ばれ、愛と人間関係に関連しています。

 

ハートチャクラを活性化させることで自分の内なる静寂さが働き、心を落ち着かせ他者への慈悲をも深めることができます。

以下に第4チャクラ(ハートチャクラ)の役割と特性を詳しく説明します。

 

【第4チャクラ(ハートチャクラ)の役割】

⚫️愛と共感:

第4チャクラは愛、共感、思いやりといった感情と関連しています。

自分自身や他人への愛を感じ、共感する能力を高めます。

 

⚫️自己受容と許容:
ハートチャクラは自己受容と許容の場所でもあります。

自分自身を受け入れ、他人を受け入れることで、心の平和と調和をもたらします。

 

⚫️癒しと癒す能力:
第4チャクラは癒しのエネルギーを持っています。

自分自身や他人を癒す能力を高め、怒りや嫉妬から解放し感情的な傷を癒すことができます。

 

⚫️バランスと調和:
ハートチャクラは他のチャクラとのバランスを保つ役割を果たします。

物質的な世界と精神的な世界を調和させ、全体的なバランスを保ちます。

 

⚫️自己愛と他者への愛:
第4チャクラは自己愛と他者への愛を統合します。

自分自身を大切にし、他人にも同じように愛を注ぐことができます。

 

 

ハートチャクラは、心の健康とバランスを保ち、本来の自分を取り戻すために重要な役割を果たしています。

つまり、自然に触れる行為は物質世界で暮らす私たちをクヨクヨと悩まされてしまうことから解放し、

本来の自分を取り戻し他者との調和を保ちながら生きていく力を与えてくれるといえます。

 

【反芻思考を詳しく知りたい人はコチラ↓】

>>反芻思考と自律神経について