自分で行う頭蓋仙骨療法【まとめ版】
頭蓋仙骨療法を本物を治療家から受けずとも軽く体験してみたい人、また現在施術を受けているけど
自分でもセルフエクササイズとしてやってみたい人に向けて5つの記事をアップしました。
これら記事の中で紹介されているセルフエクササイズは、
私がこれまで勉強した様々な団体の資料や複数の文献(市販の一般書を含む)の中で、
「これはわかりやすくて、一般の人でもやりやすい」
と感じたものを厳選し“良いとこ取り”して作成しました。
【画像はイメージです。私ではありません】
すべての記事を読むのが大変だと思うので、この記事でまとめを書きます。
動画を載せているので、それぞれ再生しながら読んでいただけるとわかりやすいと思います。
【頭蓋仙骨療法の流れ】
リスニング
↓
スティルポイント誘導
↓
隔膜リリース
↓
骨盤の調整(頭蓋骨とつなげる)
↓
頭蓋・顔面骨の調整
になります。
それぞれ順番に簡単に説明していきます。
何より、気楽に安全にやっていただくことをモットーとしてます。
※動脈瘤や脳の血管障害などの持病がある方は個人の判断で行わないでください。頭痛やうつ症状が著しく強い方も専門家にご相談してから行ってください。
①リスニング
イメージしやすいよう、まずは動画を見てください
リスニングは手で自分の骨盤や頭に触れて広がりを感じていく作業です。
実際には何も感じないと言う人もいるかもしれませんが、ただ手を体の表面に当てて馴染ませることだけでも意味があることです。
圧など全く加えずに、特に手の感覚に集中しなくても大丈夫です。
気楽に身をまかせた方がうまくいくことがあります。
すると、骨盤や頭の広がりが感じられることがあります。
手を体に馴染ませて、何が感じられるか気楽に試してみましょう。
②スティルポイント誘導
実際の施術では、骨盤や頭に手を当てて、数分間クラニオセクラルリズム(膨らんだり縮んだりの動き)を停止させることがあります。
それを行うことによって、頭蓋仙骨系をリラックスさせて体の再生を導きます。
そのことで、呼吸のリズムが整ったり、頭蓋骨と仙骨の調和、またその他の組織とのバランスが改善していきます。
多くの施術の準備段階として行われることがあります。
③隔膜リリース
隔膜のリリースは血液、リンパ、脳脊髄液の流れが滞りやすい部分をあらかじめ解消していく施術です。
呼吸が浅かったり、何らかの理由で姿勢に異常があると横隔膜を含む5つの隔膜の動きが低下します。
この部分が固かったり、動きが悪かったりすると、筋膜の動きも悪くなります。
縦方向の筋膜のつながりも弱くなると、なかなか腰痛が治らなかったり、脚のむくみが取れにくかったりします。
癒し効果も高いので試してみてください。
④骨盤と頭蓋をリンクさせる
骨盤と頭蓋のリンクさせるというのは、骨盤と頭部のつながりを作るということです。
でも、実際には仙骨の動きをしっかり作っていくことが目的になります。
その理由は、頭の膨らみ縮みの動きに伴って、仙骨も同じように動くからです。
この2つの部分をつなげているのが硬膜になります。硬膜とは脊髄を外から包んでいる膜のことです。
施術の中では、骨盤と頭の部分に手を当ててつながりを作っていく行為を「硬膜管リリース」と呼びます。
難しそうな名前ですがやることはシンプルなのでお試しください。
⑤頭蓋・顔面骨の調整
頭蓋骨の調整は最終的に行うものです。実は頭蓋骨は23個の骨の集合体です。
頭蓋仙骨療法で取り扱う頭蓋骨の膨張と収縮の動きは、
その23個の骨の一つ一つが、歯車となって、膨張(屈曲)と収縮(伸展)の一連の動きを作り出していきます。
頭蓋仙骨療法ではなく、「頭蓋オステオパシー」の領域になると、その一つ一つの骨の動きをシビアに再現するような施術が行われます。
例えば、側頭骨には内耳や顔面神経が通過していたり、また後頭骨と側頭骨には頸静脈や迷走神経が通過する大切な部分があります。
実際にはちょっと複雑な動きをします。
なので、本来の頭蓋骨の施術はある程度の知識と技術が必要なのです。
ここで紹介しているセルフエクササイズにおいては、様々な文献をもとに非常に安全なやり方と優しい圧力でのやり方を紹介します。
やることがたくさんありますが、
特に首と頭頭骨のつなぎ目を優しい力で実施するだけでも、リラックス効果が高く睡眠の質の改善も期待できます。
また、前頭骨(額の部分)の施術を実施すると、スッキリ感が得られます。
部分的にでも試してみるのもアリです。
まとめ
自分で行う頭蓋仙骨療法、最後まで読んでいただきありがとうございました。
何より気楽に安全に実施していただいて、気になれば実際の治療家が行う施術を受けてもらえればと思います。
実際の施術では、紹介した施術以外のこともたくさん実施しています。
でも、純粋に「頭蓋仙骨療法のみ受けてみたい」と思う人はぜひ申し付けてください。
これまで特に悪いところはないけど、頭蓋仙骨療法だけ興味があって受けてくださった方は県外含めてたくさんおられました。
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