動悸、不整脈へのオステオパシー施術
動悸や不整脈は自律神経のバランスの乱れが原因となることがあります。
自律神経は、心臓の動きを調整する役割を果たしており、交感神経と副交感神経のバランスが影響を与えます。
当然ですが自律神経は心臓の動きもコントロールしています。
自律神経失調症により、心臓の電気信号が異常な場所で発生しやすくなったり、心臓自体が異常な電気信号に反応しやすくなったりします。
過剰なストレスや、多忙が重なりしっかりと休息がとらないと動悸や不整脈が現れた経験はありませんか?
動悸や不整脈は、自律神経の乱れが原因で起きることが多いので、
それは逆に言えば、自律神経を整えると改善されることが多いです。
動悸やストレスに対する、整体オステオパシー施術を紹介します。
動悸、不整脈の原因
動悸や不整脈の原因には、病理性のものと非病理性のものがあります。
病理性のものとしては、心室細動や狭心症、先天性の心疾患や弁膜症などがあり、症状としてふらつきや失神、急激な胸の痛みや圧迫感を伴うことがあります。
これらは命の危険が伴うケースなので、医療機関の受診が必須でありオステオパシーとしては原則対象外です。
また非病理性の動悸、不整脈の原因として、多忙や精神的なストレス、イライラなどが続いた結果、自律神経が乱れて「交感神経優位」の状態になったものがあります。
例えば、人間関係が悪い職場にいて、緊張感が続きその結果ストレスによって、甘いものを食べすぎたり、不眠に陥ったりする事でも動悸が起きたりします。
動悸が起きるほどストレスを感じること自体、ご本人にとっては非常に苦しい状態ですが、
この非病理性のケースは今すぐ命に関わる問題ではなく生活習慣の工夫により改善されることも多く、オステオパシー施術の対象になります。
動悸、不整脈に施術方針
動悸や不整脈に対するオステオパシーの施術方針としては、
まず過剰になっている交感神経の抑制と、働きが悪くなっている迷走神経(副交感神経)の正常化、また中枢神経全般の鎮静化を図ることが目的です。
なんだか難しいことを書きましたが、
要するに、
体をリラックスさせる神経のはたらきを良くする施術を行うことです。
動悸、不整脈の実際の施術例
【上背部の交感神経のはたらきをよくする施術】
心臓や肺、呼吸器系の過剰な働きを抑えます。
【迷走神経のはたらきを良くする施術】
迷走神経を働かせて体のリラックスを促します。
【中枢神経全般を調整する施術】
全身をリラックスさせることで、血流やリンパ、脳脊髄液の循環を促します。
これはあくまで一例です。
実際は問診、全身検査、仮施術等させていただき、症状の要因を掘り下げていきながら施術いたします。
日常生活で出来ること
整体やオステオパシーで、体を整えることも大事ですが、動悸や不整脈、息切れに対しては日常生活で過剰な興奮を抑えることも大切です。
ウォーキングやヨガなどの軽い運動は交感神経と副交感神経のバランスをほどよく整える効果があります。
また副交感神経の働きを良くする習慣のひとつとして、「体を温めること」が挙げられます。
それは冷たい飲み物を飲みすぎないこと、お風呂は40度前後の温度で20分浸かることが副交感神経の働きを良くするために大切です。(⇒冷えを治せばすべて解決。冷え対策記事)
またカフェインの過剰摂取はNGです。
カフェインは交感神経の働きを暴走させてしまう恐れがあるので、「疲れたらコーヒー」とか「疲れたら栄養ドリンク」と考えている人は、一度見直す必要があるかもしれません。