同じことを何度も考えてしまうのはなぜ?反芻思考と脳のメカニズムを教えます

安城市の調査では、強いストレスを抱えていても「誰にも相談しない」と答える人が少なくありません。

 

健康調査(第2次健康日本21安城計画 基礎調査報告

 

逃げ出したくなるほど心が追い詰められていても、ひとりで抱え込んでしまう傾向があるのです。

 

そんな地域性の中で、反芻思考に苦しむ人はさらに自分を責めやすくなり、心の負担が増えてしまいます。

 

もしあなたが今、同じ後悔や不安が頭の中で何度も繰り返されているなら、それはあなたが弱いからではなく、脳が疲れ切っているサインかもしれません。

 

反芻思考とは?

過去の出来事が頭から離れず、同じ後悔や不安を何度も思い返してしまう、

 

そんな“脳内ひとり反省会”が終わらない状態に、心当たりがある人は少なくありません。

 

「あのメールはあんな風に送らなければよかった」

「あの人のひと言がずっと引っかかっている」

「つい強く言ってしまった自分が許せない」

 

気づけば同じ思考が何度も頭の中を巡り、心が休まらないまま一日が終わってしまうこともあります。

 

この一人反省会がまさに反芻思考です。

 

このような反芻思考には、実はセロトニン不足が関係していることがあります。

 

セロトニンは心の安定に深く関わる神経伝達物質で、呼吸や姿勢、日光、リズム運動などによって活性化されます。

 

しかし反芻思考に陥っているとき、脳は緊張状態にあり、セロトニンの分泌が低下しやすくなるともいわれています。

 

その結果、感情のブレーキが利きにくくなり、思考がさらにループするという悪循環が生まれてしまうのです。

 

この記事では、反芻思考とセロトニンの関係を脳科学の視点からわかりやすく解説し、今日から実践できる改善のヒントをお伝えしていきます。

反芻思考になりやすい人とは

「反芻」とは、牛が食べ物を何度も噛み直す行為を指しますが、そこから転じて、同じ思考を繰り返し味わう状態を反芻思考と呼びます。

 

真面目で責任感が強く、誠実で完璧主義な人ほど、この状態に陥りやすいと言われています。

 

また発達特性を持つ人にも見られやすい傾向がありますが、実際には誰でも心身が疲れていると反芻思考に引き込まれやすくなります。

 

つまり反芻思考は「性格の問題」ではなく、脳が疲れているサインでもあるのです。

反芻思考の本当の原因は「脳の疲労」

現代人が反芻思考に陥りやすい理由のひとつに、マルチタスクの増加があります。

 

テレビを見ながら食事をしたり、動画を流しながら作業をしたり、人と話しながらスマホを触ったり。

 

こうした行動は一見普通のように見えますが、脳にとっては大きな負担です。

 

スマホで複数のアプリを開きっぱなしにすると動作が重くなるように、人間の脳も同じように処理能力が落ちていきます。

 

脳の中では、デフォルトモードネットワーク(DMN)と呼ばれるネットワークが常に働いています。

 

何もしていない時にふと考え事をしてしまうのは、このDMNの働きによるものです。

 

しかしマルチタスクやストレスが続くと、このDMNが過剰に働き始め、過去の後悔や根拠のない不安を延々と再生し続けるようになります。

 

メンタル不調の人でDMNが過剰活動していることも研究で明らかになっており、反芻思考の中心的なメカニズムと考えられています。

 

さらに、脳には扁桃体という不安や恐怖を司る部分があります。

 

ストレスが強いと扁桃体が暴走し、ネガティブな感情が止まらなくなります。

 

本来は前頭葉が扁桃体の暴走を抑える役割を担っていますが、脳が疲れていると前頭葉の血流が低下し、ブレーキが効かなくなります。

 

これが反芻思考の悪循環です。

反芻思考を止めるためにできること

反芻思考をやめるための最も本質的な方法は、脳を休ませることです。

 

つまり、マルチタスクを減らし、シングルタスクに戻すことが重要になります。

 

そのための有効な手段として注目されているのがマインドフルネスです。

食事を味わうこと、歩くときに足裏の感覚に意識を向けること、呼吸に集中する瞑想など、ひとつのことに注意を向ける行為はすべてマインドフルネスに含まれます。

(参考:世界のエリートがやっている 最高の休息法 久賀谷 亮

これらは自律神経を整え、セロトニン神経を活性化させる働きがあると期待されています。

 

研究では、マインドフルネスがDMNの過剰な働きを抑え、扁桃体の暴走を鎮め、前頭葉の働きを改善することが確認されています。

 

つまり、反芻思考の根本にアプローチできる方法なのです。

施術によるアプローチ

「頭蓋仙骨療法で前頭葉の血流にアプローチして、脳の働きを整えるサポート」

 

当院で行っている頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)は、頭蓋骨の縫合の可動性拡大を狙い、脳内の血流に働きかける施術です。

反芻思考が強い方は、前頭葉の血流が低下しているケースが多く、注意力や集中力、感情のコントロールがうまく働かなくなっています。

 

前頭骨リフトでは、前頭骨の可動性を高めることで前頭葉の血流を改善し、扁桃体の暴走を抑える働きを促します。

 

脳が本来の働きを取り戻すことで、反芻思考が自然と弱まり、心に余白が戻ってきます。

まとめ

反芻思考は「弱さ」でも「性格の問題」でもありません。

 

脳が疲れているというサインです。

 

マルチタスクを減らし、マインドフルネスで脳を休ませ、必要に応じて施術で前頭葉の血流を整えることで、思考のループから抜け出すことができます。

 

心が静かさを取り戻すと、日常の景色が少しずつ変わり始めます。

 

 

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