冷えが引き起こす痛みとは?慢性的な痛みとQOL低下を防ぐ冷え対策法
冷え体質は痛みを感じやすい?
「私は痛みを感じやすい」「私はいつもどこかが痛い」という方はいませんか?
痛みがあるとQOL(人生の質)が目低下して幸福を感じにくくさせます。
慢性的な痛みを抱えている人は、QOLが低下することが複数の研究でわかっています。
【参考記事】
疼痛とQOLの関連性について 九州理学療法士・作業療法士合同学会誌 J‐STAGE
人生の質を低下させないためにも、できれば痛みの少ない人生を送りたいですよね?
実は体がの冷えが痛みの感じやすさ、痛みの慢性化に関連しています。
冷えと痛みについて、3つの項目に分けて説明し、また簡単にできる対応策も紹介していきます。
冷えと痛みの関係と対策
①血流低下による痛みの悪化
冷えると血管が収縮し、血流が滞りやすくなります。
これにより、酸素や栄養が十分に供給されず、疲労物質が体内に蓄積されます。
この結果、筋肉が硬直しやすくなり、痛みを感じやすくなることがあります。
特に慢性的な肩こりや腰痛を抱える方は、冷えによって痛みが悪化する傾向があります。
【簡単な対応策】
・定期的にストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保つ。
ヨガのポーズで「キャット&カウ」は全身に効かせるストレッチとしてお勧めです。
・血流を促進するために軽いウォーキングやヨガを取り入れる。
②神経過敏と冷えの関係
冷えが神経を刺激し、過敏な状態にすることで、痛みをより強く感じる場合があります。
体の冷えは、交感神経を過剰に働かせるため、痛覚が過敏になるのです。
特に寒冷刺激を受ける手足や関節部分では、これが顕著になります。
また、冷えによる神経の影響で、痛みが慢性化するリスクも指摘されています。
【簡単な対応策】
・温かいお風呂に入ることで体全体を温め、神経の過敏化を防ぐ。
エプソムソルトなどの入浴剤を入れることで、さらに保温効果が高まります。
・手足を覆う靴下や手袋、レッグウォーマーを活用して体温を保持する。
・寒冷蕁麻疹などがある場合、一部の研究では、ビタミンDの摂取が有効である可能性が報告されています。
③自律神経のバランス崩れ
冷えは自律神経にも影響を与えます。
特にストレスを感じると交感神経が優位になりやすく、体の緊張が高まります。
この状態が続くと、痛みに対する感受性が高まります。
特に慢性的な痛みを抱える方は、自律神経の乱れが痛みの原因や増幅に関わることがあります。
【簡単な対応策】
・温かいハーブティーを飲んでリラックスを心掛ける。ハーブティーがなくても、ほうじ茶や紅茶など焙煎したお茶は積極的に体を温める効果があります。
・就寝前に深呼吸や瞑想などで自律神経を整える。
痛みを軽減するために冷えを防ぐポイント
①衣類の工夫
薄着を避けて、温かさを保つための服装を心掛けましょう。
特にヒートテック素材などを取り入れることで、冷えに対処できます。
②食生活の見直し
体を内側から温める食材を積極的に摂取しましょう。
生姜、ネギ、根菜類など陽性食品は特におすすめです。
また、胃腸に負担をかけすぎないためにも食べ過ぎは厳禁です。
③環境の整備
寒い時期には暖房器具を上手く使い、室内の温度を快適に保つよう心掛けてください。
特に足元を温かくすることで、全身の冷えを予防できます。
冷え対策で人生の質を取り戻そう
冷えは単なる身体的不快感を超えて、痛みの原因やその慢性化に深く関わる要因です。
しかし、日常生活で簡単に取り入れられる工夫で冷えを防ぎ、痛みを軽減することが可能です。
痛みが軽減されると、QOL(人生の質)も向上し、より幸福な毎日を送ることができるでしょう。
痛みと冷えに悩む方は、まずは日々の習慣や生活環境を見直し、小さな一歩から始めてみませんか?
暖かく快適な体を保つことで、痛みの少ない健やかな人生を目指しましょう。
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