手の震えが止まらない原因とは?病気ではない手の震えを改善する生活習慣と対策

疲れが溜まったり睡眠不足だったりすると、意図せず手が震えることがあります。

 

手の震えと聞くと、何か重大な病気なのか?パーキンソン病なのか?

 

と考えてしまいがちですが、実は大きな病気がなくても手が震えることがあります。

(※医療機関で「異常なし」と判定された場合は、この記事が訳夏窯しれません。明らかな異変を感じる場合はまず医療機関をお勧めします)

 

特に季節の変わり目、寒暖差がある時期などは自律神経が乱れ、心身にストレスがかかり手の震えが起こることがあります。

 

そのような季節要因で、手が震える場合は、多くの場合体の冷えが原因として考えられます。

 

この記事では、原因不明の手の震えのメカニズムと対策について紹介していきます。

 

手の震えのメカニズムと対策

手の震えが止まらないと、不安を感じることもあるかと思います。

 

しかし、必ずしも深刻な病気が原因ではない場合も多く、日常生活の中で改善が可能なことも少なくありません。

 

特に自律神経の乱れやストレス、疲労、冷え、さらには肋骨の胸郭出口症候群といった身体的要因が関連している場合が考えられます。

 

本記事では、これらのメカニズムと悪化する姿勢や状況、具体的な生活の工夫について詳しく解説します。

 

手の震えを引き起こす主な要因

 

①自律神経の乱れ

 

自律神経は、体温や血流、消化といった体内の基本的な働きを無意識に調整する役割を担っています。

しかし、ストレスや季節の変わり目、寒暖差などが原因で自律神経が乱れると、筋肉が異常に緊張し、結果的に手の震えが生じることがあります。

 

特に寒い時期には血行が悪くなりやすく、震えが増える傾向にあります。

 

②ストレスと疲労

 

ストレスは心と体の両方に大きな影響を与えます。

精神的なプレッシャーが交感神経を優位にすると、筋肉が持続的に緊張し、手が震えることがあります。

 

また、疲労が溜まり過ぎると神経の働きが不安定になり、同様の症状を引き起こすことがあります。

 

③冷えによる影響

 

冷えが手の震えに影響を与えるケースもよく見られます。

寒冷環境では血管が収縮し、手足への血流が減少することで筋肉が正しく機能しなくなることがあります。

 

この状態が震えの一因となる場合があります。

 

④胸郭出口症候群

 

胸郭出口症候群は、首から腕に向かう神経や血管が、胸郭出口(肋骨と鎖骨、筋肉で構成される狭い空間)で圧迫されることによって引き起こされます。

この圧迫が続くと、手の震えが起こることがあります。

 

ただ、胸郭出口症候群の症状は、主にしびれと痛みだるさを伴っていることが多いです。

 

症状が悪化する姿勢や状況

 

特に猫背や胸郭出口などが原因による手の震えは、特定の姿勢や状況で悪化することがあります。

 

これらを理解し、日常生活で意識することが重要です。

 

①猫背や前かがみの姿勢

 

猫背など、肩が前に巻き込まれる姿勢は胸郭出口を狭くし、神経や血管への圧迫を強めます。

この結果、手の震えやしびれが悪化する可能性があります。

 

②長時間同じ姿勢を保つ

 

パソコン作業やスマートフォンの操作で長時間同じ姿勢を続けると、首や肩の筋肉が緊張し、血流が悪くなることで症状が悪化しやすくなります。

 

③重いものを持つ

 

重いカバンを片方の肩にかけ続けたり、重い荷物を持ち上げる動作を繰り返したりすると、胸郭出口に圧力がかかり、症状が悪化します。

 

④腕を長時間上げた状態

 

棚の整理や洗濯物を干すといった作業で腕を上げ続けると、胸郭出口が狭まり、血流が妨げられることがあります。

 

⑤不適切な寝姿勢

 

高すぎる枕や、首が圧迫されるような姿勢での睡眠は、胸郭出口への圧迫を増加させる原因となります。

 

手の震えを軽減するための生活の工夫と対策

 

①自律神経を整える生活習慣

規則正しい生活リズムを保つことで自律神経のバランスが整います。

 

毎日同じ時間に起き、適切な睡眠を取ることを心掛けましょう。

 

温かい食事や飲み物を摂取することで体を内側から温め、自律神経の乱れを緩和します。

 

②ストレスマネジメント

瞑想やヨガ、深呼吸を日常生活に取り入れることで、ストレスを軽減できます。

 

趣味やリラックスできる時間を持つことも効果的です。

 

③冷え対策

手袋やカイロを活用して手を温めましょう。

 

入浴や足湯で体全体を温める習慣を取り入れることも有効です。

 

④良い姿勢を保つ

 

胸を張り、肩を後ろに引いた状態を意識して、胸郭出口への圧迫を軽減しましょう。

 

デスクワーク時には適切な椅子や机の高さを選び、首や肩への負担を減らすことが大切です。

 

⑤定期的なストレッチやエクササイズ

 

肩甲骨を動かすストレッチや、胸部を広げるエクササイズは、胸郭出口の圧迫を緩和する助けになります。

 

30分から1時間に一度、簡単なストレッチを行うことで血流を促進しましょう。

 

⑥荷物の持ち方に注意

 

荷物はできるだけ分散して持つようにし、片方の肩に負担をかけないようにしましょう。

 

⑦寝具の調整

高すぎず低すぎない枕を選び、首と背骨が自然な位置で支えられるようにしましょう。

 

手の震えは日常生活の工夫や習慣の改善で軽減できる場合が多いです。

 

まずは最近のご自身の生活を振り返ってみて、

 

無理をしていないか?

 

睡眠時間を犠牲にしていないか?

 

体が冷えていないか?

 

を考慮し、温かい飲み物を飲んだり、ゆっくりと湯船につかって体を休めたり、

 

また、姿勢が良くなるようなストレッチをゆっくり行ったりして様子を見てみます。

 

それでも良くならなかったり、悪化するようであれば、一度医療機関に診てもらうことをお勧めします。

 

自分の体の状態を正しく理解し、適切な対策を取ることで、快適な日常を取り戻しましょう。

 

【関連記事】

自律神経を整える頭蓋仙骨療法について

【隔膜とは?】様々な不調から解放する隔膜のリリース

足の裏で健康に ~足底腱膜と自律神経~

女性ホルモンと骨盤隔膜のリリース

【横隔膜】意志力を高めるためのお腹の隔膜リリース