自律神経を整えるサウナのメリットと効果的な入り方
サウナに入ることで集中力や決断力が高まり、体を覚醒させることができます。
特に経営者やストレスのかかるビジネスマンにサウナ好きが多いのは、体を覚醒させるためです。
効果的なサウナの入り方は、
① サウナ → ② 水風呂 → ③ 外気浴 の順番で行うこと、
サウナに入るだけでは、ただ暑さに耐えるだけになってしまうかもしれません。
しかし、水風呂と外気浴を組み合わせることで、最大限の効果を得ることができます。
サウナのメリット
① 脳疲労がとれる
サウナに入ることで、脳の疲れを取り除くことができます。
実は、脳は何もしていないときでも常に働いており、エネルギーの約80%を使ってどうでもいい雑念を処理しています。
そのため、「休んでいるつもり」でも脳はフル回転しているのです。
サウナの中では約100度の熱にさらされるため、仕事の悩みやYouTubeの更新を気にしている暇などなくなります。
極限状態に身を置くことで、余計な思考を強制的にストップさせることができるのです。
さらに、水風呂に入ることで血流が増加し、脳にも血液が送り込まれるため、頭がスッキリして明晰になります。
研究によると、サウナの後は脳疲労が軽減し、決断力と集中力が向上することが確認されています。
つまり、サウナに入ることで脳の疲れが取れ、ベストコンディションで仕事に取り組める可能性が高まります。
② メンタルが安定する
サウナのもう一つのメリットは、メンタルが安定することです。
イライラやモヤモヤした気持ちがあっても、サウナに入った後は気持ちが穏やかになることが多いです。
あるクリニックの報告では、週に4~7回サウナに行く人は、うつ病などの精神疾患の発症リスクが77%減少するとされています。
とはいえ、そこまで高頻度で通うのは大変です。何事も心地よい範囲で続けることが大切です。
サウナにはリラックス効果があり、脳からα波が出ることがわかっています。
α波はリラックスして集中しているときに出る脳波であり、「ととのう」状態とも呼ばれます。
これは別名「サウナトランス」とも呼ばれます。
頭蓋仙骨療法やオステオパシーでいうところの”スティルポイント”の状態に似ているのかもしれません。
深く集中しているときほどリラックスしているという経験はありませんか?
サウナに入ることで、この「ととのう」状態を強制的に作り出すことができます。
③ 睡眠の質が向上する
「寝付きが悪い」「朝スッキリ目覚められない」と感じているなら、サウナを試してみるのも一つの方法です。
サウナに入ることで寝付きが良くなり、深く眠れると感じる人が多いのです。
実際に、サウナを利用した75%の人が睡眠の質の改善を感じたとの報告があります。
これは、サウナや水風呂で極限状態に身を置くことで、脳や肉体が強く疲労し、
「休息が必要だ」と脳が判断し、深い睡眠へと導かれるためです。
また、サウナには疲労回復効果もあります。
体温が上昇し、皮膚の毛細血管が広がることで血流が良くなり、新陳代謝が促され、疲労物質が排出されやすくなります。
サウナの入り方
効果的なサウナの入り方は、 サウナ → 水風呂 → 外気浴 の順番を守ること。
この流れを途中で変えてしまうと、効果が大きく低減してしまいます。
また、サウナ後は必ず水分補給をしましょう。
水でも良いですが、ポカリスエットや経口補水液を摂ると、より理想的です。
① サウナに入る
サウナに入る目的は、体を極限状態に持っていくことなので、なるべく温度の高い場所を選びます。
サウナ室は階段状になっており、場所によって温度差があります。
その時の体調にもよりますが、なるべく高い位置を選んで温度が高い場所を選んだ方が効果的です。
また座るときは足をぶらぶら下げるのではなく、体育座りやあぐらをかいて体の温度差をなくすと効果的です。
時間の目安は 5~6分で、脈拍が通常の 2倍になったら退出します。
気分が悪くなったり異変を感じたら、無理せずすぐに出ましょう。
② 水風呂に入る
「水風呂が苦手だからサウナは無理」という人もいるかもしれませんが、水風呂はパフォーマンス向上には欠かせません。
しかし、いきなり無理して入ると、急激な温度変化によって失神したり、最悪の場合、脳梗塞などを引き起こしてしまいます。
だからまずは、水シャワーを浴びたりして、体を徐々に鳴らしてから水風呂につかるのが安全で効果的です。
そして、水風呂に入る時は、大きく息を吐きながら入ることが大切です。
息を止めて、水風呂に入りたい気持ちもわかりますが、それでは心臓への負担がかえって大きくなると言われています。
入る際は 息を吐きながら ゆっくり入ることで、心臓への負担を減らすことができます。
時間の目安は約1分で、それ以上長く入ると体が冷えてしまいます。
※体調が悪かったり心臓や血管の病気を抱えていると失神したり脳血管障害を起こす危険があるため特に注意が必要です。
③ 外気浴をする
水風呂出たら、さらっと体を拭いて外気浴をします。
水風呂の後に外に出たら、「寒くてどうにかなってしまう、、」と思われる方もいるかもしれませんが、
真冬じゃなければ、苦しいどころか、心地よく感じるものです。
水風呂を1分以内で済ませていれば、体の深部の体温はサウナによって上がっているため、内側からじんわり暖かくなっていく感じが伝わって、非常に心地良くなってきます。
これはまさに自律神経が整っていく状態であり、世間で言われている「ととのう」を実感できている状態です。
外気浴は5~10分 行います。
寒さを感じたらすぐに室内へ戻りましょう。
これを 1~4セット繰り返します。
集中力を高めたい場合は1~2セット
リラックスして睡眠の質を向上させたい場合は3~4セット
サウナと水風呂で体を極限状態に置き、最後に外気浴でリラックスさせることで、手っ取り早く自律神経を整え、最高のコンディションを作ることができます。
興味のある方はぜひ、試してみてください。
このコラムでは、自律神経を整えるヒントなど有用な情報はなんでも発信するため、施術と関係ない投稿も時々、いや、、かなり高頻度ですることがあります。
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【参考書籍】
>医者が教えるサウナの教科書 ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか? 加藤 容崇 (著)