うつによる背中の激痛に対する施術

うつによる背中の激痛というのは、よくある症状として有名ですが決して単なる筋肉の凝りではありません。

神経・筋・膜・心理の複合的な問題であり、単純に骨格のズレを直したり、痛みを起こしている筋肉をほぐしたりするアプローチではではあまり変化がないことが多いです。

以下に、施術の可能性と限界を整理してみます。

うつによる背中の激痛は何が起きているのか?整体的な視点

うつになると一部の人は脳が作り出す防御信号としての痛みが過敏化しやすくなります。

 

これに交感神経の過活動が加わることで脊柱起立筋や肩甲骨周囲筋が持続的に緊張し、さらに硬膜管の緊張や滑走障害が脊髄神経の過敏化を助長します。

 

その結果として筋膜の捩れや硬膜袖の緊張が生じ、持続的な筋肉の機能異常を引き起こすことがあります。

 

堅苦しい言葉が並びましたが、要するに心と体の興奮状態が続くことで神経が過敏になってそれが筋肉の硬さや痛みを引き起こすのです(ざっくり!)。

 

有効と思われる施術アプローチ

①頭蓋底・後頭下筋群(環椎後頭関節)のリリース

このエリアを施術することで、間接的に脳幹にアプローチすることになります。

(※画像はイメージです。実際に指を当てる部分は異なります)

 

脳幹にはRASという網様体賦活系というエリアがあり、中枢神経の過剰反応による痛みをコントロールする部分があります。

 

②硬膜管リリース

硬膜管リリースは、後頭部と仙骨に手を置いて脳と脊髄を覆う硬膜の歪みや、動きの悪さを解放していくアプローチです。

脳脊髄液の流れを整え、神経系の過敏化をやわらげます。また後頭骨〜仙骨の連動を調整することで、自律神経の安定化を助けます。

 

③誇張法による胸椎調整

誇張法というアプローチは、カイロプラクティックのような音を鳴らして矯正していくアプローチとは対照的で、優しく時間をかけて脊柱の歪みを整えていくものです。

 

特に歪みを起こしている関節周囲の血流やリンパの流れを良くして歪みを調整していく優しいテクニックになります。

施術による恐怖心や体に対する負担は非常に少なく、安感が強い人でも安心して受けれるアプローチになります。

 

この施術により胸椎の可動性を回復し、交感神経の過活動を抑制することが狙いです。

 

特に第4胸椎から第6胸椎周辺は、心肺系・感情系との関連が深くうつによる背中全般の張り間にも深く関与していると考えられます。

 

④カウンターストレイン(脊柱起立筋)

カウンターストレインも誇張法と同じくソフトな刺激で安全に筋肉や骨格を調整できる施術法になります。

うつによる背中の痛みはあくまで神経由来の痛みと述べましたが、神経由来の痛みであっても筋肉の防御性収縮が二次的に起きます。

つまり、硬くなった筋肉は癖になってパターン化してしまうのです。

 

ストレイン(歪み、緊張)パターンを解除することで、神経系の過敏化を間接的に緩和していきます。

 

ただし、一次的に背中の一部分のみをほぐす行為はあくまで一過性の効果になることが多いです。

つながりで考えていく必要があります。

 

中枢感作としての視点

【中枢感作とは】

脳や脊髄などの中枢神経系が過敏になり、痛みや不快感を過剰に感じる状態を中枢感作と言います。

(かなり嚙み砕いた説明です。詳しく知りたい方は検索してみてください)

 

通常なら痛みを感じないような刺激でも、強い痛みとして認識されることがあります。

よく知られているものとして、線維筋痛症、慢性疲労症候群、過敏性腸症候群などがあり、うつによる背中の痛みも、この中枢感作の1つの形態と関与するとも言われています。

特に線維筋痛症など激しい痛みを伴う状態に対しても頭蓋仙骨療法が有効であるとの報告が、米国の公式サイトでも記されています。

線維筋痛症や結合組織疾患への応用

 

【注意すべき点】

• うつ病の激痛は“構造的異常”ではなく“機能的異常”であることが多い

→つまり、姿勢や骨格のズレというよりは自律神経の非常によりリラックスできなくなった筋肉が緊張し続けることを理解して施術する。

 

• 強刺激や急激な矯正は、交感神経を刺激し逆効果になる可能性

→強い指圧や、バキバキ整体などは余計に神経を興奮させて痛みが悪化する可能性があるので、刺激の入れ方には特に注意深くする。

 

• 施術の目的は「治す」ではなく「神経系の緊張をほどく」こと

→背中が痛いからといって、背中をほぐすのではなく自律神経の緊張であることを見極めて、体全体をリラックスモードに持っていき自然と背中の痛みが軽減・消失することを狙っていく。

 

結論:神経系と膜へのアプローチが鍵

頭蓋仙骨療法のプロトコールを中心とした自律神経へのアプローチ。また脳幹系をターゲットにした中枢感作へのアプローチ、カウンターストレインや誇張法なと神経及び膜に対してマイルドのアプローチを補助的に行うことが痛みの軽減につながると実感しております。

 

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