朝起きられない人は、自律神経のどこが乱れているのか?

朝が苦手な人には、身体の“ある共通点”があります

刈谷市のスマートシティプロジェクトの睡眠に関する健康調査では、市民の約35%が「睡眠で疲れが取れていない」と回答しています。

(参考:「刈谷スマートシティ」のウェブサイト

刈谷市でこのような結果が出ているということは、もちろん生活様式の近い安城市や岡崎市などの西三河地区全般で同じ問題を抱えている可能性が高いです。

 

施術の現場で自律神経の不調を訴えられる方の中には、

「朝がつらい」「起きられない」

という切実な訴えをされる方をよく見かけます。

 

興味深いのは、そうした方の身体には似たようなクセがあるということです。

もちろん、これは医学的な診断ではありません。

 

ただ、毎日多くの身体に触れていると、どうしても見えてくる“傾向”があります。

 

今回は、施術家としての視点から、その傾向を紹介していきます。

胸椎まわりが固い人は、朝のスイッチが入りにくい

朝が苦手な方の多くに共通するのが、胸椎(背中の真ん中あたり)の動きが小さいという点です。

 

胸椎の周辺には、身体を活動モードに切り替える働きが集まりやすいと言われます。

 

この部分は、呼吸や心臓の動きに関連している神経が多く存在します。

 

そのためか、胸椎が固い方は、朝の切り替えがうまくいかないケースが多いといわれてます。

 

肩は動くのに、胸の後ろだけがスッと動かない。

 

まるで、そこだけ何か一塊の物体になってしまったような硬さです。

 

この部分が固まっていると、ただ姿勢が悪くなるばかりでなく呼吸が浅くなりやすくなります。

 

逆に「背筋を伸ばして、胸を張ろう!」と心がけている方の中にも、実は緊張が過度になり、この部分が硬くなることさえあります。

 

浅い呼吸のまま眠ると、寝ている間に酸素や栄養分が筋肉に行き届かず、体は十分に休まりません。

 

これで朝のスイッチが入りにくいように感じるわけです。

 

「朝が弱い」という性格の問題でもなれけば、「メンタルが弱い」というレッテル貼りをする必要も全くありません。

 

身体が“朝の準備”をする余裕を失っているだけなのかもしれません。

 

頚椎まわりが硬い人は、夜にうまく休めていない

もう一つの共通点は、首の付け根(上部頚椎)が硬いということです。

 

首のあたりは、身体を落ち着かせる働きが集まりやすい場所と言われます。

 

いわゆるストレートネックの人は疲れを溜めやすく、原因不明の不調に陥りやすいですよね。

 

そのためか、ここが硬い方は、夜の間にうまく休めていない人が多いです。

 

実際、上部頚椎がガチッと固まっている方は、

「寝たはずなのに疲れが取れない」

「朝から頭が重い」

といった声が多い印象です。

 

施術中にふっと深呼吸が入る瞬間があります。

その瞬間、首の付け根がゆるみ、頭の重みが良い意味で自然な重さになったり、表情が柔らかくなることがあります。

 

「今初めて自分が疲れをため込んでいることに気が付いた」

「なんだか今日は寝れる気がする」

 

そんな声をいただくことがあります。

それはまさに、身体が少しだけ余裕を取り戻したサインであることが多いです。

横隔膜が重たい人は、心も体も空気交換が行われません

朝が苦手な方の多くは、横隔膜が重たいという共通点もあります。

 

あえて「硬い」ではなく、「重たい」と言う言葉を使います。

 

なんというか、、動くけど”重たい”のです。

 

横隔膜が重たい方は、寝ている間もどこか落ち着かず、

夢の中でも何かに追われていたり、仕事をしているような雰囲気があります。

 

あくまで私の経験則です。

 

朝起きた瞬間に「まだ疲れている」と感じるのは、

身体が夜の間にしっかり休むモードに入りきれていないサインです。

 

横隔膜が軽くなると動きも広がり呼吸が深くなります。

背中の真ん中もゆるみやすくなります。

 

その変化が、翌朝の体感に影響しているように見えることがあります。

 

頭蓋仙骨療法は、首や横隔膜の「余白」をつくるように働きかけます

頭蓋仙骨療法は、強く押したり動かしたりしない、非常に穏やかな施術です。

 

まさに”穏やかな施術の代表格”と言って良いです。

 

触れているだけのように見えるのに、首の付け根や横隔膜まわりがふっと緩む瞬間があります。

 

私の感覚では、

「身体が自分で力を抜くきっかけをつかむ」

そんな働き方をしているように感じます。

特に、

• 上部頚椎のこわばり
• 呼吸の浅さ
• 横隔膜の重さ

 

こうした部分が静かにほどけていくことが多く、

その後の呼吸の深さや、翌朝の軽さにつながる方もいます。

頭蓋仙骨療法(CST)について詳しい記事

カウンターストレインは、胸椎や首の“力みのスイッチ”をそっと切るように働きます

カウンターストレインは、痛い方向ではなく、「一番楽な位置」 に身体を置くことで、

筋肉の緊張が自然にほどけていくのを待つ施術です。

 

胸椎まわりの硬さが強い方でも楽な角度を見つけると、

スッと背中の奥がゆるむ瞬間があります。

 

私の感覚では、

「力んでいたことに身体が気づいて、勝手に力を抜く」

そんな働き方をしているように見えます。

 

胸椎・頚椎・横隔膜。

この3つの“朝の準備ポイント”に対して、

穏やかな解放を目指すカウンターストレインはとても相性が良いと感じています。

 

カウンターストレインについて詳しい記事

 

朝起きられないのは、怠けているわけではありません

「朝起きられない」という悩みは、怠けているわけでも、根性が足りないわけでもありません。

 

ただ、身体が“朝に向かう準備”をするためのスペースが、どこかで塞がっているだけなのだと思います。

 

胸椎・頚椎・横隔膜。

そして、それらに静かに働きかける頭蓋仙骨療法とカウンターストレイン。

 

この組み合わせが少し動き出すだけで朝が楽になり、現代風に言えば世界は少しずつイージーモードになります。

 

身体の変化はいつも気づかないくらい静かに起こります。

 

呼吸がひとつ深くなるだけで、背中が少し温かくなるだけで、その人の一日が変わることがあります。

 

朝が苦手な方の身体には、静かなサインが隠れています。

それは

「あなたはまだ頑張れるけれど、少し休む余裕が必要ですよ」

という、身体からのメッセージなのかもしれません。

 

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