【横隔膜】意志力を高めるためのお腹の隔膜リリース

横隔膜のリリースで意志力が高まる?

オステオパシー、頭蓋仙骨療法をやる上で「隔膜リリース」というプロセスがあります。

 

このプロセスをしっかり行っておかないと血流及びエネルギーの流れがスムーズに行かずに、

 

痛みや浮腫が残りやすくなると言われています。

 

また、それに加えて副交感神経が十分に働かず睡眠に影響が出てきます。

 

特に横隔膜に関しては、呼吸や胃腸の健康に関連する部分なので、施術の中ではかなり重要視されます。

 

実は心の状態や意志力の問題にもこの横隔膜のリリースが関わってきます。

 

横隔膜を整える身体的メリット

①呼吸の効率化

横隔膜が効率的に機能すると、深くて効果的な呼吸が可能になります。

 

これにより、酸素の取り込みが向上し、全身の臓器や筋肉のエネルギーレベルが増加します。

 

②姿勢の改善

横隔膜は体幹の中心にあり、背骨を前から支える大腰筋とのつながりもあります。

また、腹圧も調整する役割があるので、その機能が整うことで姿勢が安定しやすくなります。

 

横隔膜の機能の改善は、腰痛や背中の痛みの予防に繋がります。

 

③消化機能の向上

横隔膜のすぐ下には胃や膵臓、肝臓など食べ物の消化に関連する臓器がたくさんあります。

 

横隔膜の動きがそれら消化器官にほぐし効果をもたらし、消化機能を促進します。

 

これにより、便秘や消化不良の改善、また腸内環境の改善につながっていきます。

 

④心血管系の健康

横隔膜の動きが心臓と呼吸の相互作用を向上させ、心血管機能の向上をサポートします。

 

怒り不安などのストレスにさらされると、心拍数や血圧は乱高下して血流が滞ったりします。

 

横隔膜の動きを改善することにより、それらの影響を軽減する効果が期待できます。

 

また血流の改善が良くなることで浮腫みの予防と改善にも寄与します。

 

横隔膜を整える精神的メリット

実は横隔膜と精神状態には密接な関連があります。

 

⑤ストレス軽減

横隔膜を使った深い呼吸は、副交感神経を刺激しリラクゼーションを促進します。

 

副交感神経は心の興奮を沈める効果があります。

 

怒りや不安、悲しみなどが強い時は、副交感神経の働きが不十分な状態といえます。

副交感神経を活性化させることでストレスや不安が軽減され、心が落ち着きやすくなります。

 

⑥情緒の安定

深い呼吸により、脳への酸素供給が改善され心の平静さを取り戻すことにつながります。

 

何かひとつの物事に囚われることがなくなり、感情の起伏が穏やかになり精神的な安定感が得られます。

 

⑦集中力と注意力の向上

効果的な呼吸は前頭葉への酸素供給を増やし集中力や注意力の向上に役立ちます。

 

これにより、仕事や学習の効率が上がり、自尊心の向上にもつながります。

 

⑧リラクゼーション

横隔膜呼吸は体全体の緊張を和らげ、深いリラックス状態をもたらします。

 

これにより、心身ともにリフレッシュし頭から不安が離れない反芻思考などの予防効果があります。

 

⑨睡眠の質の向上

横隔膜が硬く呼吸が浅いと交感神経が優位になり睡眠の質が低下します。

横隔膜の機能を高めて呼吸を改善するとリラクゼーション効果が高まります。

 

リラクゼーション効果が高まることで、睡眠の質が向上し、深い眠りが得られやすくなります。

 

良質な睡眠は、過度な不安やうつ状態を予防するなど、精神的な健康を支える重要な要素です。

 

 

意志力を高めたいなら横隔膜のチャクラ

横隔膜に近いチャクラは「マニプーラ・チャクラ」(第3チャクラ)です。

第3チャクラは自己信頼、自尊心、意志力、消化に関するエネルギーセンターとして知られています。

 

ここの働きが鈍ると集中力が続かなかったり、意志力が湧いてこなかったりします。

 

何かチャレンジしたいことがあるのになかなか始められない、そんな人は第3チャクラを整えたほうが良いかもしれません。

 

このチャクラがバランスを取れていると、自分に対する信頼感が増し、意志力が強化されて行動的になります。

 

 

自分で横隔膜をリリースする方法

座っても寝ても良いです。リラックスできる格好で行います。

 

肋骨の下の方からみぞおちのあたりに手を当てます。

(↑手を当てる部分)

まずは自然な呼吸を観察します。

 

手は優しく当てて、手と体の皮膚を馴染ませるようなイメージをします。

 

徐々に、肋骨の膨らみを感じやすくなったり、

お腹の部分の皮膚が柔らかくなってきたりするのを感じます。

 

 

手を当てている部分から温かさや広がりのようなものを感じます。

 

何も感じられない場合は、少しだけ意識的に深く呼吸をしてみましょう。

3回から5回深呼吸です。

 

これだけでも、かなりの部分の横隔膜が緩んだはずです。

 

やっている途中で、お腹がなったりすることがありますが、それはうまくいっているサインです。

 

心地よい状態を保ちながら、ゆっくり呼吸をしてしばらくそのままにします。

 

手から感じられる広がる動きや、また呼吸の膨らみ縮みの動きが落ち着いてきたら、ゆっくり手を離して終了です。

 

慣れてきたら胸郭上口にも手を当てて、両手を使ってやるのもありです。

その方が触れている部分のつながりを意識でき、効率的にリリースできます。

 

【セルフ隔膜リリースの動画】

 

 

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