舌骨の解放がもたらす具体的な効果と誰でもできる実践法
舌骨の解放は骨盤隔膜、横隔膜、胸郭上口などの隔膜リリースの一つと考えられています。
特に胸郭から、喉の周り、舌骨、口腔にかけては「表現の経路」や「表出系」と呼ばれています。
その中でも、舌骨は喉のチャクラとも深く関連しており、解剖学的にも表出系(コミュニケーション・自己表現)に関連する筋肉や靭帯とつながっており、特に大切な役割を果たします。
対人関係で、なんとなくストレスが溜まっていたり、
また自己表現がうまくいかないと感じている人は、ぜひこの記事を読んでください。
舌骨の解放と喉のチャクラについて
舌骨の役割
舌骨は、首の中央に位置する小さな骨で、喉頭、舌、その他の筋肉と繋がっています。
この骨は音声の生成や飲み込みに重要な役割を果たします。
また、舌骨の位置や動きは、全身の筋肉の調整に影響を与えることがあります。
舌骨の解放による一般的な効果
緊張の緩和: 首や肩の緊張を緩和し、姿勢を改善します。
呼吸の改善: 呼吸が深くなり、酸素供給が増えることで全身のリラックスが促進されます。
発声の向上: 声の質が向上し、発声が楽になります。
全身の調和: 体全体のバランスが取れ、筋肉の緊張が和らぎます。
喉のチャクラとの関連
喉のチャクラ(第5チャクラ)または「ヴィシュッダ・チャクラ」と呼ばれるものは、
声の源であり、自己表現とコミュニケーションのチャクラです。
舌骨周辺の筋肉や組織をリリースすることで喉のチャクラが活性化し、
自己表現やコミュニケーション能力の向上、また自身の向上につながります。
このチャクラの解放は、自己表現の向上、自信の増加、そして内なる声を解放する効果があります。
また、感情の流れをスムーズにすることで、ストレスの軽減や心の安定にも寄与します。
喉のチャクラの解放には、ヨガのポーズや呼吸法、声楽の練習などが効果的と一般的には言われています。
喉(舌骨)の部分の解放についてさらに説明していきます。
【喉のチャクラ概要】
位置→ 喉の中心に位置し、声帯や耳、鼻とも関連しています。
色:→青やターコイズブルーで表現されることが多いです。
要素→ エーテル(空間)を象徴しています。
機能→自己表現、コミュニケーション、真実を語る力などに関連します。
喉のチャクラを解放する効果
喉のチャクラがバランスよく開放されると、以下のような効果があります。
①円滑なコミュニケーション
自分の意見や感情を素直に伝えることができます。
②創造性の向上
アートや音楽など、創造的な活動に積極的になれます。
③自信の増加
自分の真実を話すことができるようになるため、自信がつきます。
④ストレスの軽減
感情をうまく表現できることで、内面的なストレスが減少します。
解放の方法
舌骨の解放テクニック
舌骨部分の緊張を解放し、バランスを取り戻すには、軽いマッサージや、深呼吸とリラックス、
発声練習やヨガのポーズ(魚のポーズ: Matsyasanaやライオンのポーズ: Simhasana)などが効果的とされています。
ここでは、直接舌骨に触れて自分の手で感覚を感じながら解放していく方法を紹介していきます。
手順としては、
①胸郭上口のリリース→②舌骨のリリース→③両方に触れてリリース
の順でおこないます。
【①胸郭上口のリリース】
まず片方の手を鎖骨の前に軽く置きます。
人差し指及び親指がそれぞれ左右の鎖骨に触れるようにします。
強く押したりすると、逆に動きが硬くなったり、息苦しさを感じたりするので本当に軽く触れる程度で行い、
イメージとしては3グラム程度で触れるようにしてください。
手が体に馴染んできたら、少しずつ圧を加えても大丈夫です。
そこから感じられるリズムや、組織の広がり、暖かさを知覚できるようになります。
そのまま心地よさを感じ、皮膚が十分に緩んできたり、
広がりが十分に大きくなって止まったように感じられたら概ね完了です。
【②舌骨のリリース】
次に舌骨に触れます。
舌骨は下顎角(顎のエラの先端部)からまっすぐ首にたどった先で触れることができます。
この部分は特にデリケートなので、本当に軽く触れているか触れていないかくらいの圧で接触してください。
最初は皮膚の上に手を添える程度で大丈夫です。
不思議ですが、それでも中の組織のリリースが始まっていきます。
指が皮膚に馴染んできたり、溶け込んでいくような感覚が得られたら、
少しずつ圧を加えて(1〜3グラム程度のイメージ)、舌骨を感じてください。
徐々に何らかのリズムや、組織の広がりが感じられるようになります。
また、舌骨は、他の骨と比べて宙に浮いている状態の骨なので、とにかく自由度が高い分様々な動きが感じられます。
舌骨が左に動くように感じられたら、それについていくように左右どちらかにねじれるように感じたら、そのねじれる方向に、
舌骨が動きやすい方向についていくようにしてみてください。
動きについていくと、徐々に動きが落ち着いてきます。
触ってみても、何も感じられない場合は、いちど深呼吸してみると良いでしょう。
舌骨の動きが落ち着いたら、どの方向にも行きやすくなっていると感じられます。
【③両方同時に触れるリリース】
次に、胸郭上口と舌骨を両方同時に触れて、
そのつながりを感じるようにイメージします。
これはある程度体に触り慣れないと感じにくいかもしれませんが、
これを実施することで、さらなる解放が促進され、
触れている周りの部分にもリリースが波及されやすくなります。
喉の周りが緩んで、声が出しやすくなったり、
呼吸がしやすくなったり、また気分が軽くなったと感じることができます。
まとめ
舌骨の解放は、喉のチャクラの解放につながり、コミュニケーションの向上、
自己表現の向上、ストレスの軽減、自信の増加につながります。
また舌骨のリリースは、胸郭上口とセットで行うことにより、
より効果が高まり、その周りの組織にもリリースが波及されていきます。
人間関係のストレスや、言いたいことが言えてない、本当の自分を表現したい、と感じている人はぜひ試してみてください。
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