インナーチャイルドを癒す ~オステオパシー・頭蓋仙骨療法の関わり~

「インナーチャイルド」という言葉を聞いたことありますか?

 

この存在を知ることで、自分内面と向き合い根本的に苦痛を解決するきっかけになることがあります。

 

そのようなシーンを施術の現場で何度か経験しました。

 

この記事ではインナーチャイルドをわかりやすく解説して、ひだまりケアで実施しているオステオパシー、頭蓋仙骨療法がどのように関連しているのかを記述していきます。

 

※私の個人的な経験や独自の解釈があるかもしれません。心理に詳しい方で読んでいて違和感があったらご容赦ください。間違った文章にならないよう細心の注意を払っています。

 

インナーチャイルドとオステオパシー・頭蓋仙骨療法

 

インナーチャイルドとは、私たちの心の中にある「内なる子供」を指します。

この内なる子供は、幼少期の感情や経験が蓄積された部分であり、現在の行動や感情に影響を与えることがあります。

そして、インナーチャイルドは、子供時代に受けたトラウマや未解決の感情を持つことが多く、これが成人してからの問題やストレスの原因となることがあります。

しかし、インナーチャイルドは決して悪いものとは限りません。

人々が大人になる上で心を守り心身のバランスを保ちながら、生命活動を維持させる役割、という側面もあります。

 

ただ、その守り方は少し極端であったりします。

具体的には怒りが抑えられなかったり、人間関係を避けたり、人々が生活する上で困る要素として表面に出てきます。

 

インナーチャイルドが関わっている意外な例

①ダイエット中についつい食べてしまう

ダイエットが成功して体重が軽くなったら本質的な問題と向き合わなければいけない。

「もし痩せたら幸せになれる」という可能性の中で生きていることが、

恐怖と向き合いよりは安心であり、インナーチャイルドの防衛反応としてつい食べてしまうという行動に現れる。

 

②なかなかお金が貯められない

「お金さえあれば夢を叶えられる、目標に向かって努力できる!」

しかし実際にお金が貯まったとしても、実は目標に向かって努力できるか自信がない。

結果がちゃんとついてくるか不安。

そのため、インナーチャイルドの防衛反応として、お金を貯めさせないために浪費してしまうという行動として現れる。

 

③部屋が片付けられない

部屋が片付いた方が思考がクリアになって物事に集中して取り組みやすいことはわかっているが、

思考がクリアになって問題と直面するのが怖い。

だから部屋が散らかった状態でモヤモヤしていたほうがまだマシ。

 

 

 

これらは書籍をもとにまとめたインナーチャイルドによる防衛反応の例ですが、

意外とこれって多くの人が当てはまるのではないでしょうか?

そんな私もいくつか心当たりがあります。

 

誰にでもインナーチャイルドの傷つきの問題は存在し、インナーチャイルドは幼少期の避けられなかった問題や親や教師、また友達など人間関係のトラウマなどから形成されます。

インナーチャイルドを癒すこと、つまり幼少期に受けた心の傷を癒す事は、

自己理解と自己受容を深め、より健康的な感情状態を維持するために重要です。

心理療法や自己探求の過程で、インナーチャイルドと向き合うことで、過去の傷を癒し、現在の自分をより良く理解することができます。

 

インナーチャイルドを癒すための方法

①感情日記や内観

感情日記はインナーチャイルドと対話する時間を設け、自分の感情や思いを聞き取ることにつながります。

紙に書くことも効果的です。

自分が子供の頃に感じた感情や経験について丁寧に振り返ります。

 

②アファメーション(肯定的な自己宣言)

「私は大切な存在だ」「私は愛される価値がある」などの肯定的な言葉を自分に向けて繰り返すことで、自尊心を高めます。

良い手段ですが個人的にはこれは向き不向きがあるような気がします。

 

③セラピーやカウンセリング

専門のセラピストやカウンセラーと一緒に、自分のインナーチャイルドに向き合いサポートを受けることができます。

 

傾聴のカウンセリングを受けるだけでも自分の内面を深く探究し、インナーチャイルドの癒しにつながることがあります。

 

フォーカシングや頭蓋仙骨療法など、身体と心を統合するアプローチも効果的です。

 

④瞑想とマインドフルネス

瞑想やマインドフルネスの練習を通じて、現在の瞬間に意識を向け過去の感情や経験にとらわれずに自分を受け入れます。

感情をありのままに観察することで潜在的な心の問題が表面化して、癒しのプロセスが始まることがあります。

 

⑤創造的な表現

絵を描く、日記を書く、音楽を作るなどの創造的な活動を通じて、インナーチャイルドの感情を表現することで、インナーチャイルドの癒しにつながっていきます。

 

⑥過去の体験を再評価する

新たな価値観に触れたり、人生経験を通して子供時代に受けた影響や経験を大人の視点から再評価することです。

これにより当時の感情を理解しながら問題を手放すことにつながります。

この方法の一環として読書がおすすめです。

 

 

頭蓋仙骨療法とは

オステオパシーの主義や頭蓋仙骨療法(Craniosacral Therapy, CST)は、

全体的な健康を改善するために頭蓋骨と仙骨の微細な動きを調整する手技療法です。

 

これらの療法は、脳脊髄液の流れを最適化し、

体の自己治癒力を引き出すことを目的としています。

とくにCSTは、慢性的な痛みやストレス、不安、うつ状態などの症状を軽減するのに役立つとされています。

 

>>頭蓋仙骨療法について

インナーチャイルドと頭蓋仙骨療法の関連性

インナーチャイルドの癒しと頭蓋仙骨療法には非常によく似た共通の目標があります。

 

それは、心と体の調和を取り戻し、自己治癒力を引き出すことです。

 

その過程で、自律神経のバランスが整っていき、不眠や頭痛、抑うつ状態などの解決につながります。

 

頭蓋仙骨療法は、体の深いリラクゼーションを促し、心身のストレスを解放することで、インナーチャイルドに対する感情的なブロックを取り除く助けとなることがあります。

>>感情の解放について(体性感情解放・SERの記事)

具体的には、頭蓋仙骨療法を受けることで、体がリラックスし、内面の感情にアクセスしやすくなります。

 

ヨガや瞑想でも、覚醒状態と睡眠状態の絶妙な狭間の深いリラックス状態に入ると潜在意識にアクセスしやすくなると言われているのは有名です。

 

このように内面の感情にアクセスするとインナーチャイルドが抱えている未解決の感情やトラウマを解放しやすくなり、心の成長と癒しが促進されます。

 

 

また、CSTは、自己理解を深めるための一環として、セラピストと共に感情を探求するプロセスをサポートします。

 

インナーチャイルドは、誰の心にも内側に存在しており、

 

またインナーチャイルドの癒しは、単に過去のトラウマを解消するだけでなく、

 

現在の自分をよりよく理解し、自分を受け入れ建設的な人生を構築するために大切なステップになると考えています。

 

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