長引く咳と肋骨の関係
1月や2月になると、風邪やインフルエンザにかかりやすい季節が到来します。
鼻水や咳が止まらない人にとって、外出や人との会話が億劫になることもあるでしょう。
しかし、風邪やインフルエンザ、喘息ではないのに一年中咳や咳や鼻炎が続く人もいます。
意外と知られていないのが、アレルギー性鼻炎や花粉症の影響です。
「アレルギー性鼻炎や花粉症は鼻水が止まらないことで有名じゃん!」
とツッコミを入れたくなるかもしれませんが、最後までお読みください。
花粉症やアレルギー性鼻炎は鼻水だけでなく、”咳が止まらない”という特徴もあります。
スギやイネの花粉に反応するだけでなく、唐辛子やカフェインなどの刺激物も喉の周りの筋肉を緊張させ、咳を誘発します。
特に咳が止まらないと、人と会うときに緊張しますよね。
ひだまりケアでは、花粉症やアレルギー性鼻炎の方に対して、頭蓋仙骨療法に加え「肋骨の動き」の改善に焦点を当てています。
長引く咳に対して肋骨の動きを良くする理由
咳を伴うアレルギー性鼻炎や花粉症の症状を改善するために、
肋骨の動きを良くする理由は主に呼吸の改善に関係しています。
①呼吸の促進
肋骨の動きを良くすることで、肺の拡張が促進され、より多くの空気が取り入れられます。
これにより、鼻や喉の通気性が改善され、湿度も一定に保たれるため、乾燥や炎症が軽減されます。
②痰の排出
呼吸が促進されることで、鼻腔や気道での滞りが解消され、
痰や分泌物の排出が効率的になり、鼻や喉の症状が軽減されます。
③血行の改善
肋骨の動きが良くなることで、血行やリンパの流れが改善され、免疫機能が向上します。
特に胸郭の動きが改善されると、横隔膜の動きが活性化され、リンパや血流が胸郭に吸収されやすくなります。
これにより、アレルギー反応が軽減されます。
鼻の通りをそのままにしておくデメリット
肋骨の動きが悪く、呼吸が十分に機能しなくなると鼻の通りが悪くなります。
これにより以下のデメリットが発生します。
①空気の流れの妨げ
鼻の通りが悪いと、空気の流れがスムーズでなくなり、鼻腔内に湿度が保持されにくくなります。
これにより、粘膜が乾燥しやすくなります。
②異物の滞留
空気の流れが悪いと、花粉やホコリなどのアレルゲンが鼻腔内に留まりやすくなり、炎症を引き起こす原因となります。
③集中力の低下
鼻づまりにより酸素供給が不足し、脳への酸素供給が減少するため、集中力や記憶力が低下します。
④睡眠の質の低下
鼻づまりが原因で深い呼吸ができなくなり、睡眠が妨げられ、日中の疲労感や注意力の低下を引き起こします。
睡眠の質の低下を放置すると、不安症や鬱状態などの精神疾患に繋がる恐れが高まります。
これらの影響を軽減するためには、適切な治療や予防策を講じることが重要です。
肋骨への施術とは
頭蓋仙骨療法やオステオパシーを通じて、肋骨の動きを改善し呼吸機能を高めることができます。
主に以下の部分に施術を行います。
①胸郭出口
胸郭出口は肋骨の上にある出入り口で、血管や呼吸、リンパの通り道です。
肩こりやなで肩、怒り肩などの影響で胸郭出口が狭くなることがあるため、首や肩の緊張を改善することも重要です。
②胸骨
胸骨は左右の肋骨の中央にある骨で、肋骨全体の動きに影響を与えます。
肩こりによって鎖骨の動きが悪くなると胸骨にも影響し、肋骨の動きが悪くなります。
だから胸骨のリリースにより、肋骨と肩の関節に良い影響を与えることができます。
また、精神面での気分の改善も図ることができます。
③肋椎関節
【後ろから見た肋椎関節】
【上から見た肋椎関節】
背骨と肋骨をつなぐ関節です。
吸気や呼気の病変を判断するために、肋椎関節の動きを確認します。
特に第2肋骨は胸骨角との関連が深く、動きの改善により肋骨全般に影響を及ぼします。
④横隔膜
胸郭全体の下を覆っている膜で、呼吸器や消化器に影響を与えます。
横隔膜の動きが悪くなると呼吸が浅くなり必然的に肋骨の動きも制限されます。
自律神経改善の施術には欠かせない部分で、重要なリンパ節があり、リンパ液をろ過し、異物や病原体の排出に大きな役割を果たします。
このように、肋骨の動きを良くすることで、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状を軽減することができます。
適切な治療や施術を通じて、より快適な生活を送りましょう。
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