舌骨を解放して、真の自分を表現するための2つのポイント
以前舌骨リリースの記事を投稿しポジティブな反響もいただいたので、舌骨に関連した表出経路について少しだけ深堀りしていきます。
この記事を読むことで舌骨のリリースがさらにスムーズにできるようになります。
首元や喉の周りの筋肉や骨の動きを改善することは、真の自分を表現するために非常に重要です。
頭蓋仙骨療法の中のSER(体性感情解放)の施術プロセスでは、主にこのエリアのリリースが重視されます。
特に「舌骨」はその鍵となる要素の一つです。
【読んでいただきたい方】
・本当の自分を表現したい人
・自分や家族の何らかのトラウマを解放したい人
・家族と心のつながりを深めたい人
・最近ストレスを溜めすぎていると感じる人
舌骨を始めとした表現経路の解放は、真の自己表現につながります。
舌骨のリリースは難しい
舌骨のリリースはその構造的自由度の高さゆえ、意外とスムーズに行かないことがあります。
昨年の国際セミナーで、フロリダから来られた頭蓋仙骨療法の専門家の先生も
「初回で表出系に対してアプローチすることはありません」
と述べていました。
施術時には、舌骨だけでなく、胸骨、胸郭、首の前側の筋肉、顎の下の筋肉や皮膚組織、口腔内や頭蓋底など、組織の連続性に沿ったリリースが必要です。
そのため、複雑なプロセスが求められます。
加えて施術者がしっかりと解放されていることも重要です。
ただ、
この記事では、あえて複雑に考えずに舌骨のリリースをシンプルにするコツを2つ紹介します。
舌骨の特徴
位置
舌骨は、他の骨と直接連結していない唯一の骨で、首の中央部に位置しています。
筋肉や靭帯によって支えられ、まるで「浮いている」かのように見えます。発声、自己表現、飲み込みに不可欠な存在です。
構造
下図の通り、舌骨に付着する筋肉(胸骨舌骨筋、胸骨甲状筋、肩甲舌骨筋)は、鎖骨や胸骨、肋骨や肩甲骨とつながっています。
自由度が高いゆえに、肩こりや呼吸の浅さ、猫背にも影響を受けやすいです。
舌骨は精神的にも身体的にもストレスの影響を受けやすく、慢性的な緊張により位置がずれたり、動きが悪くなったりします。
喉のチャクラと自己表現
伝統的なヨガやアーユルヴェーダでは、舌骨は「喉のチャクラ」(ヴィシュッダ・チャクラ)と関連しいると考えられています。
頭蓋仙骨療法でも同様にこのつながりを重視しています。
喉のチャクラは表現力、コミュニケーション、自己表現を司るエネルギーセンターです。
このチャクラがバランスを保つことで、自分の本質を他者に伝える能力が高まります。
リリースするための2つのポイント
①施術者自身の解放
施術者自身の喉のチャクラが開いていることが重要です。
エネルギーの流れをスムーズにすることで、受け手とのポジティブなエネルギーの共有が促進されます。
施術者自身が解放されていると、受け手も共鳴しやすくなります。
横隔膜や胸郭出口に優しく手を当ててリラックスし、その後、手を首の前に持ってきて、優しく舌骨に触れる方法があります。
②他の部分に焦点を当てる
舌骨に付着する筋肉(胸骨舌骨筋、顎二腹筋、茎突舌骨筋)や、舌骨とつながる胸骨や側頭骨も重要です。
これらの筋肉や骨をリリースすることで、喉の周りのエネルギーが調整され、自己表現の能力が向上します。
舌骨に触れても感覚が感じられない場合は、一度深追いすることをやめて横隔膜や胸郭入口、後頭下筋や側頭骨をリリースすることが有効です。
【参考動画】
まとめ
首元や喉の周りの筋肉や骨の動きを改善することは、自己表現において非常に重要です。
施術者自身が解放され、喉のチャクラがバランスを保つこと、リリースがうまくできない時は舌骨以外の関連組織のリリースに時間をかけることが効果的な施術の鍵となります。
これにより、真の自己表現の力が引き出されるきっかけになります。
【参考書籍】
【関連記事】