雨の日にだるいのは自律神経の影響?原因と対策を解説

雨の日に感じる「だるさ」とは?

雨の日になると、なんとなく体が重く感じたり、眠気ややる気の低下を感じることはありませんか?

この不調の原因は、自律神経の乱れに関係している可能性があります。

 

自律神経と気圧の関係

雨の日は気圧が低くなるため、私たちの体は環境の変化に適応しようとします。

その際に影響を受けるのが自律神経です。

 

要は以下の2つです。

①気圧が低いと、副交感神経が優位になりやすい
→ 体がリラックスしすぎて、だるさや眠気を感じる

 

②気圧の変化が激しいと、自律神経が乱れる
→ 頭痛や倦怠感が悪化することも

 

まさにこの①②がこの記事の結論です。

 

副交感神経のメリットとデメリット

副交感神経が働くことは、リラックスにつながるためメリットが多いと思われがちですが、実はデメリットも存在します。

【副交感神経が働くメリット】

①リラックス効果

副交感神経が優位になると、心拍が落ち着き、筋肉の緊張がほぐれ、深いリラックス状態になります。

これにより、ストレス軽減や心の安定につながります。

 

②消化・回復の促進

胃腸の働きを活性化し、食べ物の消化や栄養の吸収を助けます。

また、睡眠時に副交感神経がしっかり働くことで、細胞の修復や疲労回復がスムーズになります。

 

④免疫力の向上

副交感神経が適切に働くと、白血球の活動が活発になり、免疫力が向上します。

そのため、風邪をひきにくくなる効果が期待できます。

 

【副交感神経が過剰に働くデメリット】

①だるさや眠気の増加

副交感神経が強く働きすぎると、体がリラックスしすぎて、やる気が出なくなることがあります。

特に気圧の低い日や長時間じっとしていると、副交感神経が過剰に働きやすくなります。

 

②血圧の低下によるめまい

副交感神経が優位になると血管が拡張し、血圧が低下します。

これによって、立ちくらみやめまいを感じることがあるため、バランスが重要です。

 

③消化器系の過活動

副交感神経が過剰に働くと、腸の動きが活発になりすぎて、下痢などの不調を引き起こすことがあります。

 

※特に運動不足や冷え性の人は、副交感神経のデメリットを受けやすいため注意が必要です。

 

気圧が高いとやる気が出る?

ここまで読んでいただいたら、

「じゃあ、気圧が高いと体調整ってやる気出るってこと?」

と疑問が浮かびます。

はっきりと言い切れない部分ですが、ザックリ言えば答えは「YES」です。

 

気圧が低いと副交感神経が働きやすくなるのに対し、気圧が高いと交感神経が優位になりやすくなります。

 

これは、体が環境の変化に適応しようとする反応です。

 

 

気圧が高いと交感神経が働く理由

①血管の収縮

気圧が高いと、空気中の酸素量が増え、血管が収縮しやすくなります。

これによって血流が活発になり、心拍数や血圧が上昇することがあります。

 

 

②活動モードになる

交感神経は「戦う・逃げるモード」の神経なので、外界の刺激に敏感になり、動きやすくなります。

晴れの日や気圧の高い日は、自然と活動的な気分になることが多いです。

 

 

③酸素供給量の増加

気圧が高くなると、脳や筋肉への酸素供給がスムーズに行われます。

これにより集中力が増し、交感神経が優位に働くことでエネルギッシュな状態になります。

 

気圧が高いとどんなメリット・デメリットがある?

【メリット】

・ やる気が出やすく、活動的になる

・ 集中力が増し、作業効率がアップ

・ 血流が活発になり、頭がスッキリする

 

【デメリット】

・血圧が上がりやすくなるため、高血圧の人は注意が必要

・気圧の急上昇によって頭痛やめまいを感じることも

 

 

”激しい気圧の変動”もストレスになる

気圧の変動が激しい日は体調不良が起こりやすくなります。

特に、低気圧と高気圧の差が大きいと、体がその変化に適応しようとして自律神経が乱れやすくなります。

何でもそうですが”○○の乱高下”は体にとって負担になります。

例:血圧の乱高下、血糖値の乱高下、体重の乱高下、など、、

 

 

雨の日のだるさを軽減する方法

①深呼吸とストレッチ
気圧の変化で体がだるくなるときは、深い呼吸や軽いストレッチを行うことで、自律神経のバランスを整えることができます。

 

②温かい飲み物をとる
雨の日は体温調整が乱れやすいため、白湯やハーブティーなどを飲んで内側から温めることで、自律神経を落ち着かせる効果があります。

 

③食事で改善する
自律神経を整えるためには、ビタミンB群やマグネシウムが豊富な食品(玄米、ナッツ、魚など)を意識的に取り入れるのがおすすめです。

 

④天気に左右されない習慣を作る
雨の日は気分も落ち込みやすいため、読書や音楽などリラックスできる時間を作ることで、だるさを軽減できます。

 

もちろん定期的に施術を受けることも自律神経のバランスを整える手段の一つですが、

日ごろからリセットする手段を持っていれば気候の変動におびえることなく、安心して季節の変化を楽しむことでできます。

 

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