コーヒーは自律神経に悪い?実は“整える味方”にもなるって知ってましたか?

コーヒーは自律神経にとって悪者なのか?

「コーヒーは自律神経を乱すから控えた方がいい」

 

そんなふうにコーヒーは自律神経を興奮させる悪者にされがちです。

 

たしかに、コーヒーに含まれるカフェインは交感神経を刺激し、覚醒作用やストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を促すことが知られています。

これにより、神経過敏や不眠、疲労感の蓄積などが起こりやすくなるのも事実です。

 

しかし一方で、「飲むタイミング」や「飲み方次第」で、自律神経を整える“サポーター”にもなり得るのがコーヒーの奥深いところなんです。

 

近年では、香りによるリラックス効果や消化機能のサポート効果も注目され、むしろコーヒーは自律神経にらとって良いのではないか?と再評価されつつあります。

 

私はコーヒー好きであり、自律神経も乱した経験があるので、コーヒーの効果と注意点を正確に把握して、コーヒーと付き合っていきたいです。

コーヒーが一方的に悪者扱いされるようでは少し悲しいですね。

 

この記事では、コーヒーがもたらす自律神経への意外なメリットについて、科学的根拠と実生活での活用方法を交えながら解説していきます。

 

読むだけでコーヒーが飲みたくなる!コーヒーがもたらす自律神経へのメリット

① 自律神経の“オンスイッチ”としての朝のコーヒー活用術

私たちの自律神経は、「交感神経が優位になる日中」と「副交感神経が優位になる夜間」とで、24時間の中に緩やかなリズムを持っています。

 

特に朝は、睡眠中に優位だった副交感神経から交感神経へと、スムーズな切り替えを促すことがその日の“目覚め”に直結します。

 

ここで活躍するのが朝の一杯のコーヒーです。

カフェインは脳を刺激し、交感神経を優位に導く作用があるため、適切なタイミングで飲むことで体内時計のリセットを助けてくれます。

 

注意すべきタイミングとしては、起床直後よりも「起床後30〜90分の間」にコーヒーを飲むことで、もともと高まっているコルチゾール(覚醒ホルモン)とのバランスを崩さずに自然なスイッチが入りやすくなります。

 

朝のコーヒーは、ただの“目覚まし”ではなく、自律神経のリズムを整える上で理にかなった習慣なのです。

 

② 香りと感覚で整う「コーヒーマインドフルネス」のすすめ

一杯のコーヒーには、私たちの“今ここ”に意識を向ける力があります。

コーヒーの香りに含まれるピラジン類やフェニルエチルアルコールといった成分は、副交感神経を穏やかに刺激し、自然と呼吸が深くなる、心が落ち着くといった効果を生み出します。

 

マインドフルネスの本を読むと「レーズンを味わって食べましょう」というセッションがありますが、

日本人にはそこまでレーズンを食べる習慣がないので個人的にはコーヒーに置き換えるのがオススメです。

 

香り・温度・味の広がりといった五感に意識を向けながら丁寧に味わうことで、マインドフルネス的なリラクゼーション効果をもたらすと考えています。

 

この実践は“コーヒー瞑想”とも呼ばれ、現代人に不足しがちな「副交感神経の活性化」を自然に導くアプローチとして注目されています。

 

短時間でも、意識を向けるだけで「コーヒータイム」が自律神経を調えるセルフケアの時間へと変わります。

 

③ 消化器系をサポートする“腸にやさしい”コーヒーの効果

「コーヒーは胃腸に良い」と聞いたら、ほとんどの人が「いや、逆でしょ!」と突っ込みたくなるかもしれませんが、真面目な話です。

れっきとした研究結果もあります。

 

実はコーヒーには、消化器系の働きを穏やかに促す作用があるといわれてます。

 

その根拠となるのが「迷走神経」です。

 

迷走神経は自律神経の中でもとくに消化器と深い関係を持つ神経で、コーヒーに含まれるカフェインやクロロゲン酸がこの神経を刺激することで、胃酸の分泌や腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進するとされています。

 

これにより、食後の消化吸収がスムーズになり、胃もたれの軽減や便通改善のサポートにもつながるのです。

 

また、コーヒーの芳香成分がリラックス効果を高めてくれることで、ストレスによる消化不良を抑える効果もあると考えられます。

 

特に「食後30〜60分以内」に飲むコーヒーは、胃腸の働きにプラスの作用をもたらす“消化促進ドリンク”として活用できるでしょう。

 

【注意点】

ただ、コーヒーが胃腸に対してポジティブに働く条件としては、“食後に飲むこと”“ホットコーヒーであること”があります。

 

もちろん、空腹時のコーヒーは刺激して、胃炎や胃潰瘍を悪化させるリスクがあります。

 

また、冷たいコーヒーは、内臓自体冷やしてしまうので消化吸収を助ける働きが限定的になってしまいます。

繰り返すと、むしろ冷え性の悪化につながりますので、注意が必要です。

 

そのほかにコーヒーのメリットとして学術的に認められているもの

その他、これまでの研究等で明らかになっている効果として、以下のものがあります。

①糖尿病リスクの低下
1日3〜4杯のコーヒーを飲む人は、2型糖尿病の発症リスクが約25%低いという研究結果があります。

 

②肝臓の保護作用
肝硬変や脂肪肝、さらには肝がんのリスクを下げる可能性があると報告されています。

 

③神経変性疾患の予防
パーキンソン病やアルツハイマー病のリスクを下げる可能性があるというデータも。

 

④死亡リスクの低下
国立がん研究センターの調査では、1日3〜4杯のコーヒーを飲む人は、心疾患や脳血管疾患による死亡リスクが有意に低下したという結果も 。

 

⑤抗酸化・抗炎症作用
コーヒーに含まれるポリフェノール(特にクロロゲン酸)は、活性酸素を抑え、炎症を防ぐ働きがあります。

 

⑥気分の改善・集中力アップ
カフェインの作用でドーパミンやセロトニンの分泌が促され、気分が上がる、集中力が高まるといった効果も。

 

 

そろそろコーヒーが飲みたくなってきませんか?

次はバランスをとるためにもコーヒーのデメリットについてのコラムも書きます。

 

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